今回はビタミンEについて調べてみたい。
最近調べると思いがけないことがわかって、つい記事が長くなってしまうんだが。
それが辛い。ビタミンCを調べたときなんか、次から次と私の思い込みを覆すような・・・・驚くようなことが出てきて。
記事を書くのに2日も掛かってしまた。
サプリ関係って、嘘と言うか、適当なことは書けないからエビデンスに至るまで調べるのが大変(T_T)

タミイ静止画1

無知なんだからしょうがないわね

がっちゃん静止画1

身も蓋もないね、タミイは、労りの言葉とかかけてほしいんだけど

ビタミンCのサプリは形態が違っても効き目は同じ!って知ってましたか?油溶性でも体内で分解!経口摂取に効果なし!

今のところビタミンEに関しては何か驚くことがあるとは思えない。
なのでサクサク記事を書いていくことにした。

ビタミンE って何?

ウィキによると

ビタミンE(vitamin E)は、脂溶性ビタミンの1種である。1922年にアメリカ合衆国、ハーバート・エバンス(Herbert M. Evans)とキャサリン・ビショップ(Katharine S. Bishop)によって発見された。トコフェロール(tocopherol)とも呼ばれ、特に D-α-トコフェロールは自然界に広く普遍的に存在し、植物、藻類、藍藻などの光合成生物により合成される。

このようにビタミンEは脂溶性ビタミンなので、有機溶媒には溶けるけど、水には溶けない。
空気中では光、熱、アルカリの影響を受けて酸化が進むのでサプリの保存には注意したい。 

ビタミンEの働きは有名だが。

ビタミンEは、フリーラジカルを消失させることにより自らがビタミンEラジカルとなり、フリーラジカルによる脂質の連鎖的酸化を阻止する発生したビタミンEラジカルは、ビタミンCなどの抗酸化物質によりビタミンEに再生される

ということでフリーラジカルキラーの代表格である。

ビタミンCとビタミンEの関係については以下の記事にも詳しく書いた。

ビタミンCは最強の抗酸化物質だが、加工のされ方で全く効果が違うのか?ホントのところを徹底チェック

構造は?

ビタミンEは結構大きな分子構造を持っている。

マクロンというのが中心にあって。それにメチル基がどのような形でついているのかで大まかにはトコフェロール とトコトリエノールの2つ、その中にα, β, γ, δ の4種があり、合計8種類の分子がくっついている。

 

 

マクロン

    トコトリエノール                           トコフェロール 
(トコフェロールの炭化水素鎖の部分に多数の二重結合部分を持つ) 

ビタミンEの代謝について

 

 

引用元
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail176.html

代謝の様子は上記図のようである。

図の説明

①体内に取り込まれたビタミンEは、胆汁酸などによってミセルという分子の集合体になる。

一方の物質(混ざり合わない液体のうちの一方または両親媒性物質、またはその混合物)が粒状に会合し(異なる分子が層状に分布し)ている構造を「ミセル (micelle)」と呼び、両親媒性物質がミセルを形成すると液滴の分散系が安定化する。(ウィキ)

引用元
http://www.seibutsushi.net/blog/2008/12/622.html

簡単に言えばビタミンE という汚れがあった時、水で洗っても落ちないが、石鹸をつけて洗うと汚れが落ちる。つまり油がミセル構造になって分子の集合体を形成するし、その状態で水に溶け出す、あれと同じことだと思っていただくとわかりやすい。

②その状態で小腸に運ばれたビタミンEはカイロミクロンに取り込まれて、リンパ管から肝臓に運ばれる。

カイロミクロンというのは小腸にある吸収細胞で、リポタンパク質の一種。

カイロミクロンは。
外因性
質(食物中の脂質すなわち脂肪およびコレステロールなど血流の水性溶液中で移動して臓、脂肪、心臓、および骨格筋組織に輸送することができるようにするリポタンパク質の5つの主要なグループのうちの一つ。

これらの場所で、リポタンパク質リパーゼの活性によってトリグリセリドが降ろされる。結果として、カイロミクロンの残部は肝臓で吸収される。(ウィキ)

引用元
By Xvazquez – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4024624

カイロミクロンの構造 ApoA, ApoB, ApoC, ApoE(アポリポタンパク質); T(トリアシルグリセロール); C(コレステロール); 緑(リン脂質)

カイロミクロンは脂肪およびコレステロールを運ぶ輸送船のようなものだね。

タミイ静止画1

水中(リンパ管や血液中)を行くんだから潜水艦じゃない?

③肝臓では、ビタミンEのうち、特にα-トコフェロールが優先的に輸送タンパク質と結合し、肝細胞内を輸送されカイロミクロンとは別のリポタンパク質に取り込まれる。

このリポタンパク質だが、VLDLという。正式には「Very Low Density Lipoprotein」といって超低比重リポ蛋白のこと。
超低比重ということは密度が低いタンパク質で、ゆるゆるに結合していて、すごく軽いんだけど、結構大きいという。
で、よく綿アメに例えられたりしている。
これは脂質を内包した水溶性のたんぱく質で、α-トコフェロール はVLDLのかたちで血液中を通り体内に運ばれる。これもまた体内に脂質を運ぶ輸送船の役割を果たしていると言える。

引用元
https://www.docsopinion.com/2017/01/30/vldl-triglyceride-remnant-cholesterol/

④血液中に放出されたVLDLは体内にα-トコフェロールを残した形でリポ蛋白質リパーゼによって別のリポタンパク質LDLに変換されて、各組織に運ばれていき、本来の働きを行う。

これまでで既に3種類のリポタンパク質が出てきたが。その説明は以下。

リポタンパク質にはカイロミクロン(キロミクロン)、超低密度リポタンパク質 (VLDL)、中間密度リポタンパク質 (IDL)、低密度リポタンパク質(LDL) 、高密度リポタンパク質( (HDL) の各種類があり、比重が大きいほどアポリポタンパク質の割合が高く、逆に脂質の割合が低い。

血液中に放出されたVLDLは移動しながら、リポ蛋白質リパーゼ(LPL)という酵素によって分解されたりしながら、脂肪細胞にビタミンEを渡したりする。

つまりは船から次々にビタミンEが荷おろしをされて、体の至る所でビタミンEが働くという仕組みだ。
こうやって本来のビタミンEに戻った成分が体内で働くわけだけど。

VLDLに積んでいた。積んでいたビタミンEが減るとVLDLは小さくなって、反対に密度が高くなっていく。

そしてVLDLはIDLへと変化する。
ところでIDL「Intermediate Density Lipoprotein」の略で中間比重リポタンパク。そしてさらにIDLが肝性トリグリセリドリパーゼ(HTGL)によって分解されるとLDLになる。

LDLというのは「Low Density Lipoprotein」(低比重リポ蛋白質)だが、これがコレステロールを積んでいる場合は「悪玉コレステロール」と呼ばれていて、体には悪いので注意が必要である。

 

というのが大まかななイメージかな。

ビタミンEの場合か体内に取り込まれる経過がかなりわかりやすい。調べて楽だった。

注意事項

なお他のビタミンについては摂取量などについて書かなかったが。ビタミンEは油溶性物質なので。体内に蓄積し、過剰摂取は害がある。

以下目安としていただきたい。

目安量
成人男子(18–29歳) 7 mg/day
成人女子(18–29歳) 6.5 mg/day
上限量
成人男子(18–29歳) 800 mg/day
成人女子(18–29歳) 650 mg/day

なお、サプリの場合普通は単位がIUである。mg×1.5でIUに変換できることを知っておくと便利である。

α-トコフェロール以外のビタミンE 成分はどうなるのか?

ウィキでは

ヒトではD-α-トコフェロールがもっとも強い活性をもち、主に抗酸化物質として働くと考えられている。

と書いてあった。

実際肝臓に入ったビタミンEはα-トコフェロールが選択的に取り込まれてビタミンE特有の働きをするという説明は筋が通っていると思えた。
そもそもビタミンEに含まれている成分の大部分がα-トコフェロールなんである。

ただ解説した図によればビタミンE中の他の成分は胆汁に戻されたり、尿となって排出されるということだ。

もしそれはが本当だとすると・・・・
それではビタミンEはα-トコフェロールだけが効果があるのだろうか?という疑問が湧いてきた。

また。

別の記事や本を見ていたら、いやいやそんなことはない。
抗酸化作用が強いのは微量に含まれているトコトリエノールの方ですよ、というものがあった。

トコトリエノールは米油などに豊富に含まれ、トコフェロールと比較してin vitro(各種の実験条件が人為的にコントロールされた環境)では同等程度の抗酸化力を示すが、細胞中では40-60倍の抗酸化力を示す。トコトリエノールの経口摂取は、生体中における脳卒中関連脳血管障害を予防すると考えられている

ってウィキにも書いてあったからには、α-トコフェロール以外は体外に排出されるなどということはないのではないか?

更にはもしトコトリエノールが細胞内でそこまで素晴らしい働きをするのであれば、どのようにして体内に取り込まれ、かつ作用するのであろうか?

 

このあたり。

調べたけれども、私にはまだよくわかっていない。

 

ざっと調べてみたが、トコトリエノールがすごいすごいと絶賛の記事ばかり。
トコトリエノールがどのように働くのかとか、そういうものはまだ見つけられていない。
考えられるのはトコフェロールの炭化水素鎖の部分に多数の二重結合部分を持つものがトコトリエノールだということ。

トコトリエノールのほうが頑丈にできている。

うーむ、そんなことじゃないとは思うが・・・・・・・

いずれトコトリエノールがどのように体内に取り込まれ、またどのように作用をして普通のビタミンEの40倍もの効力を発揮するのであろうか?(くどいけど)という点について私にとってはまだ謎なんである。

軽く書き上げる予定であったが、トコトリエノールのところでつまずいてしまった。残念。

でも今はだんだん疲れてきていて、これ以上深掘りする気力はない。

これに関しては次回書いてみたい。

とりあえず、私が既に服用しているサプリを紹介しておきたい。

 

天然ビタミンEは必須栄養素であり、体の老化を防ぐ主要な脂溶性抗酸化成分です。ビタミンEは循環器系、肌、免疫系の栄養を補います。細胞を傷つけるフリーラジカルによって体の酸化ストレスを引き起こし、細胞の早期老化が進行するの防ぐ効果があります。この製剤には天然のビタミンE(d-アルファトコフェロール+ d-ガンマ、d-デルタ、d-ベータトコフェロール)が含まれます。植物油が主成分の植物性ソフトカプセルによって最適な消化吸収を促します。

ビタミンE(d-アルファトコフェロールおよびd-ガンマ、d-デルタおよびd-ベータトコフェロール) 200IU

¥1,817一日のコスパは¥1,817÷100=18円強

可もなく不可もなくというサプリで、これはこれで気に入っている。
トコトリエノールのサプリのコスパはこの5倍なので。
そこまで価値があるものなのか、次回よく調べた上でおすすめできるかどうかを決めたい。

ということで今回はここまで。

翌日書いた続きの記事はこちら。トコトリエノールの疑問は解消しました(^^ゞ

ビタミンEは主要成分のα-トコフェロールよりもトコトリエノールのほうが40倍以上効果があるって本当か?