暫く前に難消化性デキストリンについての記事を書いた。

ダイエットに便秘に超絶効果?レジスタントスターチと難消化性デキストリンの違い 広告盛り過ぎじゃねえの?

難消化性デキストリンの効果に血糖値抑制・脂肪吸収の嘘を盛って宣伝しているトクホ商品 貴方はそれでも高いお金を払いますか?

もともと難消化性デキストリンを調べたのはその前に短鎖脂肪酸について調べたからである。
短鎖脂肪酸というのは油の一種であるが実際のところ酢である。
これが非常に体に良いし、腸の状態を整えてくれる。
そしてこの短鎖脂肪酸を作り出す腸内善玉菌の餌がレジスタントスターチを始めとする食物繊維なんである。
このレジスタントスターチは難消化性デンプンで、腸内菌の好物であるという。
しかし純粋なレジスタントスターチは高い。
そこで一般におすすめできるのが以下。

 

Bob’s Red Mill Potato Starchは天然水と濾過過程により最高品質のじゃがいもより製造。 グレービー、ソース、スープやシチューを作るのにとろみをつけるのに最高。当社のPotato Starchで柔らかいしっとりとしたクラムが作れるので、グルテンフリーのベーキングにもすばらしい材料。

グルテンフリーラベルのBob’s Red Mill製品は当社の品質管理研究所にてテスト済み。グルテンフリー製品の検査には、ELISA Gluten Assayテストを 採用している。

¥577

だがこれ。成分を見てみると・・・・・
いわゆる日本でいう片栗粉と同じもので、実際片栗粉でダイエットをしている人も多いようである。

 

短鎖脂肪酸のすごい効果!体内で作られる酢がビフィズス菌を増やし、ダイエットや免疫機能強化にも役立つってほんと?

難消化性デキストリンを試した結果

私は・・・・・・

Bob’s Red Mill, ボブズレッドミル, Potato Starch, Unmodified, 24 oz (680 g) も試したんだが。
料理には使えるものの、これをコーヒーに入れて飲むとか、水を飲む時に混ぜるとかいうのは抵抗があった。
料理だけであれば片栗粉のほうがはるかに安いんで。リピはしていない。

それで買ったのが難消化性デキストリンである。

このデキストリン。
コーラなんかがトクホになってるのは難消化性デキストリンがトクホ対象の成分だからだ。

しかしこれ。痩せると喧伝されているんだが。
研究実証データが改ざんされていることがわかった。
つまり他の研究機関が同様の検証をしても同じ数値が得られなかったんである。

紐付きの研究がいかに怪しいものかが再確認できる事例である。

ただ食物繊維しての効能は確かにあるわけで。
どの「トクホ飲料」にも500mlあたり5g~10gの難消化性デキストリンが含まれている。

メッツコーラ480mgを48本買うと安くて4300円程度。一本あたり90円程度。
仮に難消化性デキストリンが一瓶10g入っていたとして480g摂取できる。

食物繊維は腸を綺麗にし、腸内菌の餌となって短鎖脂肪酸を作り出すわけなんで、健康には良いと思うが。
いかに売るためとはいえ、痩せると強調するのはどうかと思う。
この当たり非常に不誠実だと思う。

ただこの難消化性デキストリンはそれだけで買うことができるし安い。
たくさん飲んでもそんなにお金もかからないんである。
どれだけ安いかというと2キログラムで大体3000円強。
10gあたり15円である。

 

それを知ってしまうとトクホ商品がいかにぼったくりかわかってしまう。

それでこの難消化性デキストリンを私は水を飲むとき、コーヒーを飲むとき。
あとは料理にも入れて見た。
3ヶ月ぐらいでなくなったので、計算だと一日20g以上消費したことになる。
それではっきりした効果というのは便通が良くなったということと便が軽くなったということである。
食物繊維をたっぷり摂っていると食物繊維が不要物質とか水分を吸って便が柔らかく、かつ軽くなって水に浮く。
そういう便が出ると腸内が健康なんだということなんだが。
それが実現できた。

ただ先程書いたように研究データが改ざんされている可能性があるなど、いかがわしさが拭えない。

タミイ静止画1

私ガッちゃんに言われて難消化性デキストリンを買ったんだけど。どうしてくれるのよ


がっちゃん静止画1

痩せるかどうかはともかくとして体に良いことは間違いがないんだから買ってよかったと思うよ

イヌリンは?

難消化性デキストリンと並んで食物繊維をとるのに効果があると言われているのがイヌリンである。
菊芋に多く含まれていることが知られているが、他ににんにくやごぼう、アスパラガスなどにも多く含まれている。


イヌリンは砂糖やデンプンなどの仲間でフルクトース(果糖)が重結合することによりできる多糖類なんだが、 腸内でゲル状になる。
ゲル状の食べ物としては例えばゼリーとかこんにゃくがあるが、こんにゃくと同じように一緒に食事で獲った糖質や脂質を包み体外へ放出する性質がある。
の事によって低血糖を維持でき血糖値の急上昇を抑えることが出来る。
更には中性脂肪ができにくい体質を作ることができる。
腸内菌の餌にもなって短鎖脂肪酸を作ることで体の健康にも寄与する。

かなりの優れものである。

副作用もないし、良いようなんだが。ただし普通の食物繊維と違って多少のカロリーがある。
またおならが出る。
それだけ効果があると思いたいが・・・・・人と会うときなどは気をつけたほうが良い。

ウィキにかなり詳しく書かれていたんで引用しておきたい。

 

イヌリン (inulin) は自然界においてさまざまな植物によって作られる多糖類の一群である。炭水化物の一種、果糖の重合体(フルクタン)の一種であり、同類の植物による貯蔵栄養素であるデンプンと異なりヒトの消化器では分解不能で大腸の腸内細菌叢によってはじめて代謝されるため、栄養成分表示では糖質ではなく食物繊維として扱われる。キク科の植物は肥大した根や地下茎、それに由来する塊茎などに栄養源を貯蔵するための手段として利用している。イヌリンを合成・貯蔵する植物は、多くの場合デンプンのような他の物質を貯蔵することはない。イヌリンの名称は、キク科オグルマ属の植物 (Inula) から抽出されたことに由来する。

イヌリンは栄養上の性質に優れることから、食物製品に使用されることが近年増えてきている。薄味のものから甘めのものまで広範に使用されており、砂糖や脂肪、小麦粉の代わりに用いられることもある。これは次の点において有利であるとされる。すなわち、イヌリンは砂糖や他の炭水化物と比較して3分の1から4分の1程度のエネルギーしか含まず、脂肪と比べて6分の1から9分の1程度のエネルギーしか含まない。さらに、カルシウムの吸収を促進し、おそらくはマグネシウムの吸収も促進する。また、腸におけるバクテリアの活動を増進させる。

栄養学的には水溶性食物繊維の一種として扱われ、多量に摂取すると(特に、過敏な人あるいは不慣れな人にとっては)腹部膨満を来す可能性があることに注意が必要とされる。血糖に直接的に作用することはないが、食後の血糖濃度上昇を抑制することに加え、腸内細菌による代謝産物がインスリン感受性を向上させることにより、糖尿病患者の血糖値を適切な水準に調節することが報告されている。そのため、血糖値異常に起因する疾病に対しての有効な食事療法の手段として期待される。

イヌリンは人体においてデンプンを消化するために分泌されるアミラーゼとプチアリンという酵素によって消化されない。通常の消化過程ではイヌリンが単糖類にまで分解されることはないので、その摂取により血糖値が上昇することはない(イヌリン自体のGI値は1程度である)。むしろ、難消化性デキストリン等の他の水溶性食物繊維同様、前後に接触したほかの糖質の吸収を穏やかにする効果により食後血糖値の急激な上昇を抑制すると予想される。さらに、一部の腸内細菌によって短鎖脂肪酸へと代謝されることにより、間接的に血糖調整ホルモンの一つGLP-1に作用することでインスリンの分泌を活性化する。そのため、糖尿病に対する有効な食事療法の手段として期待が持たれている[3]。

加えて、短鎖脂肪酸は脂肪酸受容体GPR43を介することで脂肪組織でのインスリン作用については抑制することが報告されている。これらのインスリン分泌に関する選択的な活性化と抑制は体全体のインスリン感受性を上昇させ、エネルギー利用効率を上昇させる。そのためイヌリンをはじめとする水溶性物繊維の摂取により短鎖脂肪酸を供給することは食事性肥満の防止に有効と考えられており、実際に、ヒトを対象とした臨床試験でイヌリンの摂取が血中中性脂肪を有意に低下させた例がいくつか報告されている。

また、2型糖尿病の女性49人を対象にイヌリンを投与したところ、空腹時血糖値、糖化ヘモグロビン(HbA1c)、マロンジアルデヒドの低下が認められ、スーパーオキシドディスムターゼの活性が高まるなど抗酸化能力の増加が認められた[2]。

イヌリンは非常に効果的なプレバイオティクスでもあり、腸内において人体に有益な細菌を増やすのに貢献する。既に述べたように、イヌリンは消化されることなく胃と十二指腸を通過し、腸内の細菌にとって有益な栄養源となる。特に腸内細菌叢における優勢種の一つであり高いイヌリン資化性を持つビフィズス菌の生育に与える影響は高く、多数の研究においてイヌリンの継続的な摂取が腸内のビフィズス菌数を有意に増加させたことが報告されている。

てことで今回難消化性デキストリンからイヌリンに乗り換えることにした。
イヌリンは難消化性デキストリンに比べて溶けにくく、それにもかかわらず、ベトベトする。
ただ若干甘みもあるんで、無味無臭とはいかない。
お茶やコーヒーに入れたり、白湯に入れたりして飲んでるんだが。
味が変わるほどではないにしろ、若干クセを感じる。
ただお腹の調子に関しては難消化性デキストリンよりもはっきりと効果が感じられる。

食物繊維についてはその効果が言われてて、野菜をとったほうが良いのはもちろんだが。
イヌリンや難消化性デキストリンを毎日摂取しておけば確実に食物繊維は摂れるのでおすすめである。

 

ってことで今回はここまで。