勃起関連のサイトを立ち上げて、最初はただ勃起する薬やサプリのことをまとめようと思っていたんだが。
現代医学の進歩も素晴らしいが、古代から伝わってきている伝統医学にもまたとてつもなく価値があることを知った。
身の回りで使われてきたハーブ
もともと私たちは 身の回りの植物から薬草や薬になる根とか、樹液とかを摂取することで病気を治してきた。
「大麻」も薬草の一つだしね。

By User Dan – http://www.wikistrains.com/Image:Northern-lights-flowering.jpg, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3822165
麻について
私としては麻が栽培禁止なのはどうしても納得がいかないところがある。

がったんってマリファナやってるの?

やってないけどさ。禁止の仕方が異常だったってのは知っておいたほうがいいよ。石油会社の陰謀だって説もあるから。

そういうの好きだよね
麻というのは昔から栽培されてて、麻の実は救荒食でもあったし、服なんかも麻で作られていた。なによりも、古くからしめ縄やおはらいの道具にも使われてきた。
中世から続く山伏の修験道にあっては、不可欠のものであったようだし。
それに日本人は大麻を吸う習慣はなかった。
麻は健全に使われていたと思う。
マリファナを吸うなんてなことはアメリカに負けて進駐軍が日本に来てから、アメリカの糞野郎たちが広めたものだ。
大麻よりも体に悪いタバコが規制されないでいるのもおかしい。
近年、後述するようにイギリスやカナダのように大麻についての科学的な調査・研究、医療利用への積極的な支援を行う国では、法規制の枠組みの下臨床試験が行なわれている。 1977年にアメリカ大統領の諮問に対するシェーファー委員会の答申に基づいて出されたカーター教書によってマリファナの使用は精神病の原因になるとはいえないこと、個人の少量所持を刑事罰の対象から外すのが望ましいと言明された。1999年、全米科学アカデミー医学研究所は煙による害を別にすれば、大麻使用による副作用は他の医薬品で許容されている副作用の範囲内にあるとしている。また2008年にはイギリスの大麻等の研究団体ベックリー財団も「大麻は精神及び身体を含む健康問題で良くない場合があるが、相対的な害では、それはアルコールかタバコより極めて害が少ない」とする報告書を発表した。(ウィキ)
ウィキでも書いてあった。
「大麻は精神及び身体を含む健康問題で良くない場合があるが、相対的な害では、それはアルコールかタバコより極めて害が少ない」
私はマリファナを吸うわけではないけど、もし麻が大々的に栽培されていたら、衣料品の多くが石油製品から作られることもなかったと思う。
車のボディだって麻で作れば相当な強度を保てるってことを教えてくれた友達もいるんだ。
ともかく麻が禁止されたのはなんかやらせ臭いなあと前から思っている。
と、少し話がそれてしまったが。
でもこんな風にして自然界にあるものを使って私たちは生きてきたんだということを今回思い出させられた。
解熱鎮痛剤使われているアスピリンも元々は柳の樹皮を煎じて飲んでいたものを精製したもの。
ヤナギの鎮痛作用はギリシャ時代から知られていた。紀元前400年ごろ、ヒポクラテスはヤナギの樹皮を熱や痛みを軽減するために用い、葉を分娩時の痛みを和らげるために使用していたという記録がある。
19世紀にはヤナギの木からサリチル酸が分離された。その後、アセチルサリチル酸の出現まではサリチル酸が解熱鎮痛薬として用いられたが、サリチル酸には強い胃腸障害が出るという副作用の問題があった。しかし1897年、バイエル社のフェリックス・ホフマンによりサリチル酸がアセチル化され副作用の少ないアセチルサリチル酸が合成された。(ウィキ)
と、まあこういうものは知っていたけれど。
私たちは自然の恵みを一身に受けて生きてきた。
伝統医学で認められたハーブは宝の山
西洋で開発されている精力剤などのサプリの成分を見てみてみると、その多くは伝統医学で効果が認められているものだ。
それを現代科学の手法によってその効果の仕組みを解析し、臨床実験によって効果が確認できたものが医薬品として認められて病院などでの治療に充てられる。
でも、まだその作用機序がはっきりと認められないものも多くあり、それはサプリメントとして緩い規制の下、流通している。
サプリと医薬品の違いは現在のところでは医療効果がはっきりしているかいないかということだけである。
でも医学の分野ではこのようなあいまいなもの(科学的に見て、ということだが)であっても研究の対象にし始めている。
アダプトゲンという新しい概念があるが。
これは現代の医学のような一対一対応の効果があるとは言えないけれども、確かに「トラウマ、不安、ストレスへの抵抗能力を高める働きがあるある」と認められたハーブを表す概念である。
アダプトゲンに関する認識は数千年前の古代インドや古代中国までさかのぼるが、本格的な科学的研究が始まったのは1940年代後半になってからである。1947年、Nikolai Lazarev 博士はアダプトゲンを、「体に悪影響を与える物理的、化学的、または生物学的なストレッサーを、非特異性の抵抗力を高めることによって撃退するもの」と定義した。
1968年、Israel I. BrekhmanとI. V. Dardymovは正式に次のような実用的な定義を発表した:
服用者に無害であること
非特異的な反応を示すこと-つまり、物理的、化学的、生物学的な様々なストレス因子に対して抵抗力を高めること
生理機能を正常化すること;標準値からどの方向にずれても正常値に戻すこと
つまり、アダプトゲンとは通常の用量では無害で、特定の対象のみではないストレスへの防衛反応を作りだし、そして身体を正常化する作用を持っている。
特定の対象に焦点を当てるわけにはいかないけど、効果はあるといった、そういう把握の仕方は現在の医学は苦手なわけだが。
アダプトンという概念を作ってその効能を包括的に見ていくという動きもあるわけだ。
欧米では、現在統合医療と呼ばれるような、全体観に立った医学体系が模索されているけれど、そんな中でアーユルヴェーダなどの古代医学体系が統合医療の将来像を内在しているのではないかと思われるようになってきているという。
いずれ、近代医学の発達で日陰の身に堕とされてしまったハーブが、現代医学の行き詰まりの中で、また現代に復権し始めているのはとても興味深いことだ。
実際、新薬以上の効能と副作用をもった薬草は当然あるだろう。
現代の医学が探り当てた有効成分なんかおそらくは実際存在する有効成分のうちのほんの一握りに過ぎない。
だから新薬開発研究者は、常にハーブの中に新薬の種はないかと探しているのだ。
長年の人体実験によって統計的に有効とされて来た伝統医学や漢方の成分は、過去の遺物であるどころか、新しい薬を生み出す宝の山と考えられている。
ただ、伝統医学で使われたハーブは新薬に比べて効きが悪いと言われているし、実際にもそういうことはある。
でもそれは本当は未だ新薬としてその効果がある成分を抽出できていない場合もあるだろうし。
薬理的な意味での作用機序が細胞生物学的に解明されていないだけだということもある。
使い方が悪いから効果が薄いということもあるだろう。
最近調べたアシュワガンダという、精力剤にも含まれている成分はアーユルヴェーダ医学では最高位に属する植物だ。
それは日本で言ったら「ほうずき」のことで(;^_^A
鬼灯が薬になるのか?と私などはつい思ったりしたが。

By JMK – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=24258700
精神を安定させたり、記憶力を呼び覚ましたり、勃起関連にも効くかも、と様々な効果があるとされているんだが、最近それが非常に強力な抗がん作用を持っていることがわかったりしている。以下の記事に少し詳しく書いてみたが。
こういうこととを知るのはとっても楽しい。
癌といえば、イチイという植物からも抗がん剤成分としてパクリタキセルという成分が抽出された。

By Kurt Stüber [1] – caliban.mpiz-koeln.mpg.de/mavica/index.html part of www.biolib.de, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4020
種子にも葉にも有毒物質が含まれていて、食用にはあまり適しておらず、かつては糖尿病の薬として服用されていたが、その効果には根拠がないといわれている。
それが今や癌の特効薬として脚光を浴びているわけなんで、今後も様々な植物から有用な成分が発見されていくことだろう。
費用が掛かるからエヴィデンスを立証しない場合もある
ただこのように因果関係をはっきりさせるには膨大な費用が掛かる。だからそこまでしないで効果を謳って販売するというやり方もあるわけだ。
なにしろそれが薬として使えるのはその成分を化学合成する技術が伴ってのことなんで。
薬までもっていくのにはお金がかかるのである。
誰かが興味を持って調べてくれれば別だが(実際医薬品はそうやって見つかる)そこまで検証しない場合には、伝統医学で言われている効能は、あくまでも可能性に過ぎない。
漢方薬なんかそのあたりかなりいい加減で、実際に服用してみれば驚くような効果があるものでも、その科学的根拠が明かされていないものが多い。
じゃあ科学的に解明されていないから価値がないかといえば。
服用する価値はあるので、いかがわしいから飲まないということにはならない(;^_^A
漢方はそういうことで結構ずるしてるところがある。放置プレイ!
有望な成分として研究が進められているものだって、(精力剤などに使われている様々な成分のほとんどは伝統医学や漢方薬由来のものだが)その中に入っている成分の詳細は完全にはわかっていないものがほとんどである。
だから薬にはなれないという場合もある。
でもその効能の科学的根拠は立証されていないにしろ。
わかってないけど使ってみれば効果があるよ!いう感じで精力剤の成分も配合されているのであるからして。
ある意味わけがわからないんである。
わからないことをいいことに、それを悪用した誇大広告が蔓延しているというのがサプリの世界だ。
煽るだけ煽っといて、一番下に効果には個人差があります、などと言い訳が書いてあるのがほとんどである。
ほんとは爺なのに、活きの良いこどもにみせかけているような精力剤が非常に多い。
私たちはそんな悪徳業者に対抗して、賢くならなくてはいけない。
ということでこのサイトも立ち上げたわけだが(# ゚Д゚)
最低限の基準をみれば偽薬を見分けるのはそれほど難しくはない。成分と成分量が書いていないものはパスすることだ。
そういうことは別記事に書いた。
サプリに関する勉強は面白い
ただサイトを立ち上げて様々調べてみるとこれが面白い。
様々なサプリの効能が、分かってみると感心させられるものが多いし。
ついこの成分を試してみようかなと思わせられる。
もっと研究が進めば、それぞれのハーブが持つ力が適切に体に効くという、そんなことも実現するのかもしれない。
と期待も持たされる。
前書いたが、私はペニスが大きくなるという説は全く信用していない。
勃起するということはあると思うけど。
だがそのうち本当にペニスが大きくなってしまうような成分も発見されるかもしれない。
精力剤って薬に昇格するとか、シトルリンのようにそもそも医薬品だったが、安全性が確認されたんで、食品として販売することを認められ。
竿売り成分として使われているというような場合もあり、それらの効果は確実だが。
そうならない。つまりは謳われている効果にはっきりしたエビデンスがない。でも効くかも!!というものもたくさんある。
そういったあいまいな期待とともに飲むのがサプリなんだと思う。
薬のように完全に因果関係をはっきりさせられないので、どこまでもあいまいさが付きまとうのはしかたがない。
ただ効果があるものは実際に効くけどね。
例えばウコンが二日酔いにはあまり効かないとか。
媚薬として有名なヨヒンピンが実はEDの改善には役立たないとか。
そういうことを以前書いてみたが。
ウコン(ターメリック)の効能を徹底的に調べてみた クルクミンの効能とは 二日酔いに効果なし!肝臓には効かないってほんと?
そういうことは調べると分かるし、私も記事に書いてみた。
もちろん別の効果があるわけなんでこれらのサプリを飲む価値は十分にあるわけだが。
狙い通りの効果はない場合があるということだ。
私はヨヒンピンについては自分なりに効果があるんで、ED治療薬としての効果は疑問であるというような臨床実験の結果を知った時には。
非常に残念だったんだが。
アメリカではそれでもED治療薬としてみとめられたりしてて。
混沌としていて、それが面白かったりしている。
伝統的世界三大医学とは
ちなみに。
世界には様々な伝統医学があるが。
世界三大医学と呼ばれるのは漢方医学(中国を含めたアジアの医学)、アーユルヴェーダ(インド古典医学)、ユナニ医学(ギリシャ発祥、アラブ・イスラムの医学)である。
中医学は中国地域に伝わる伝統医学。漢方(和法、日本の伝統医学)などに影響を与えた。
人間の心身が持っている自然治癒力を高めることで治癒に導くことを目的とし、そのために生薬などを使用する。
アーユルヴェーダは北インドを中心に発展した伝統医学でチベットや東南アジアの医学もその影響下にある
トリ・ドーシャと呼ばれる3つの要素(体液、病素)のバランスが崩れると病気になると考えられており、これがの根本理論である。
ユナニ医学はギリシア医学を起源とし、アラビア文化圏・イスラーム勢力圏で発展した伝統医学のことで、生活習慣や環境を病気の原因と考え、自然治癒と病気の予防を重視。
生活指導や食材の性質を考慮した食餌療法を行う。
いずれも経験的な医学知識をもとにし、独自の医学体系を打ち立てている。
体全体のバランを重視し、多くの人々が人体実験で、効果を試したその結果に基づいて統計的に成分の効果を評価している。
とはいえ昔の医学は神秘的な魔術の世界と一緒になっていて、とんでもないものを素晴らしい成分だと言っているケースも多くて。
その結果として。
アメリカでヒッピーブームが起きた時にはアーユルヴェーダ医学で素晴らしいといわれていた毒入りのサプリなんかが世界中に流れ出したりして大問題になった。
そんなこともあって現代医学が登場し、伝承され、効果があるとされてきてはいても実際にはとんでもない成分だったものなどは、そのことが白日の下にさらされたりした。
またその段階で伝統医学は信用を失い、伝統医学そのものが日影の存在になってしまった。
いかがわしいもの、単なる迷信としていったんは見捨てられたんである。
でも科学的手法による狭い範囲の分析的な医学だけでは限界があり、ここに本来の古代の伝統医学が見直される意義があった。
このあいまいさが何とも言えず、面白い。
確かに情報として必要なものは効果があるかないかなんだが。
よくわからないところがあるという記事を書いてもいいんじゃないかと思った。
人気があるサプリや医薬品の記事もいいけれど。
とても面白いので(;^_^A
私なりに自分の身に引き当てながら、独断と偏見で記事を書き続けていきたい。
そしてある程度成分を調べ切ってから自分なりのおすすめも紹介していこうと思う。
今回はここまで。