脳梗塞は怖い

前記事で、行きつけの飲み屋のママが脳梗塞になったのに、ピンピンしているのはなぜか、ということを実際の目撃談を通して書いてみた。
それで思ったんだが、人ごとじゃないよね。
実際私のところでは父親が軽いけど脳梗塞になってるし。

身内はみんな長生きをしているんだが。
死因の殆どは老衰か、または脳梗塞。
一人だけおじが若くして脳梗塞になって、20年間病床生活。
そして数年前に亡くなった。

考えてみれば脳梗塞になっちゃって半身不随になってしまったら人生終わりだ。
前記事にも書いたが小林一茶。
一回目の発作で半身不随になり、更にその以後の発作で喋れなくなった。
にも関わらずその後に子供を作っちゃうのなんて・・・はっきり言えば小林一茶は化物だ。
普通はありえない。

50歳から子作りにはげんだ色情狂小林一茶に学ぶ 中年からのリア充ナイトライフ 100記事アップ記念4

私としては健康に生き、27人の子供を授かり、最後は83歳で子供を産ませた蓮如の生き方を学びたいものだ。

83歳で子供を作った蓮如に学ぶ  まやかしサプリを見抜いて賢くリア充セックスライフを送る方法100記事アップ記念3

考えてみれば脳梗塞脳溢血は癌以上に恐ろしい病気だ。
ピンピンコロリを実現するためには脳梗塞の予防をしておくことが絶対に必要だ。
脳梗塞になって寝たきりになったら、死ぬまでの数年間は地獄だ。
でも今や脳梗塞予備軍は日本にも数百万人もいるという。
地獄は口を開けて待っている。
全く他人事ごとじゃない((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

人類だけに起こる病気 脳卒中

でもどうしてこんなことになるんだろうか?

以下の動画によれば脳は進化の過程で急速に脳が大きくなりすぎ、そのために脳卒中が起きるようになった。
人類だけの病気なんだそうだ。

700万年前に分化したチンパンジー以下の動物では起こらない病気である。

タミイ静止画1

えっ、そうなの?知らなかった

もともと動物の血管は細いものだったんだが、脊椎動物になってから運動量が増し、体内の血管は太くなった。
しかし脳の血管だけは太くならなかった。
それほど激しく利用されるものでもなかったんで。
そのままになっていたのである。
しかし人類はわずか200万年の間に脳を3倍の大きさにし、毛細血管を含む脳の血管の全長が6500キロにも及ぶようになった。
そして手を使って複雑な作業を行ったりして脳を活発に利用するようになったため、膨大な料の知が脳の中を駆け巡るようになった。
それなのに血管は壁は薄いままなので血管が切れやすくなっているのである。

その他には塩を摂取するようになったことも脳梗塞の原因となっている。
塩を摂取するとその塩の濃度を薄めるために水分を血管に取り込むので。
血圧が上昇し、その圧力が血管を破裂させるのである。

私は医者に血圧を下げる薬を飲むように勧められてずっと飲んでいたが。
それは血圧が高いと血管が切れて脳卒中になるよ、と脅されていたからだ。
まあそれは正しいんだが。

血圧を下げる薬には様々ある

しかし血圧を下げるだけであればシトルリンやアルギニン、また前立腺肥大を抑える薬の多くは血圧を下げる効果もある。
このサイトを立ち上げてから医者に行くのをやめた。
医者が処方してくれるものよりも良い薬が普通に買えることを知ったからだ。

それなんでいまは血圧を下げるということで。同時に前立腺肥大を抑えるものを飲んでいる。
コレなんか、色々と調べているうちに知ったものなんだが。
選択肢はいろいろあったんだなあって思う。

テラゾシン(ハイトラシン そのジェネリック テラナー)

ハイトラシンは、持続性α1遮断薬で有効成分はテラゾシン。テラゾシンを含む先発薬。
血管平滑筋にある血管を収縮させるホルモン(カテコールアミン)と結びつくα1受容体全体に作用するため、前立腺肥大症に特化した薬とはいえないが、血管を拡げて血圧を下げ、尿道が圧迫されるのを防ぎ、尿道を取り巻く筋肉(尿道平滑筋)および前立腺の緊張をゆるめて、尿を出しやすくする。

つまり。

本態性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症にも効果があるし、前立腺肥大症に伴う排尿障害にも効果があるというものだ。
ただ血管と尿道のどちらにも作用するというのはメリットでもあるが低血圧の人には向かない。

血圧も高いし、前立腺肥大症にもなっている人にお勧めの薬だ。
効果が長続きしないので一日2回服用。
 

 

追記
今まで貼り付けていた商品が発売中止になったんで。
別のテラゾシンを貼り付けておきました

画像をクリックすると商品ページに飛びます。

Terazosineは、持続型α1ブロッカー排尿障害改善剤・降圧剤です。有効成分のテラゾシンを含有しています。

Terazosineは、血管を拡げて血圧を下げたり、尿を出しやすくしたりする薬です。

Terazosineに含有されている有効成分のテラゾシンは、血管平滑筋にある血管を収縮させるホルモン(カテコールアミン)が特定部位(α受容体)に結びつくのを遮断することで、血管を拡げて血圧を下げます。また、尿道を狭くする物質(アドレナリン)の受容体(α1受容体)に結合して、尿道が圧迫されるのを防ぎ、尿道をとりまく筋肉(尿道平滑筋)および前立腺の緊張をゆるめます。

◆効果

本態性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症
前立腺肥大症に伴う排尿障害

※効果には個人差がありますことを予めご了承ください。

◆用法

本態性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症
テラゾシンとして通常、成人1日0.5mg(0.25錠)(1回0.25mg1日2回)より投与を始め、効果が不十分な場合は1日1~4mg(0.5~2錠)に漸増し、1日2回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は8mg(4錠)までとする。

前立腺肥大症に伴う排尿障害
テラゾシンとして通常、成人1日1mg(0.5錠)(1回0.5mg1日2回)より投与を始め、1日2mg(1錠)に漸増し、1日2回に分割経口投与する。

1箱   2,422円
2箱   4,084円

2箱買うとして。112錠
一日のコスパ 4,084円÷112=36円強

現在私は血圧が正常の範囲内にあるのが、この薬のせいなのか、それとも勃起力を高めるために飲んでいるアルギニンやシトルリンのおかげなのかははっきりしない。
だが今や健康は自分で管理する時代になった。
ということだけは実感している。

 

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それで。
血圧が高いとその圧力で血管が切れるという言い方はイメージしやすいが、それは脳梗塞の原因の一つでしか無いということが今回調べてみてわかった。

普通は脳梗塞とか脳溢血というと血圧だけを問題にすることが多いようだ。
しかし実態はそんなものではない。ということを知っただけでも今回調べた価値があった。
ただ膨大な量になるので、そのことと、予防については今記事では書かない。
その手前。脳梗塞とはなにか。治療体制はどうなってるのかなどを今回は実際に脳梗塞を患ってその地獄から生還した栗本慎一郎の書籍をベースにして考えてみる。

1999年10月頃、脳梗塞になった。朝起きると左半身が動かなくなり、日課のウォーキング中で道が分からなくなる、病院に行こうとタクシーに乗るも、呂律が回らず運転手に行き先が伝わらない等の症状が出た。栗本も一命は取り留めたものの左半身麻痺となってしまい、リハビリに励むも中々上手くいかない。ある日、リハビリで左手を動かそうとすると右手が動く事に気付いた栗本は箱の真ん中に鏡を置き、箱の中に右手を入れ、鏡で右手を映しながら動かし、それと同時に妻が左手を同じ様に動かすという、鏡に映った右手を左手だと栗本の脳に錯覚させるというヴィラヤヌル・S・ラマチャンドランの「ミラーボックス」によるリハビリ法を試した結果、2ヵ月後には症状が良くなり、現在はゴルフや車の運転が出来るほどに回復した。(ウィキ)

そもそも脳梗塞ってどんな病気なんだろうか。意外と知らない人も多いようだ(自分のことだが)
とおもってウィキをみてみたら。

脳梗塞(のうこうそく、英: cerebral infarction/stroke)、または脳軟化症(のうなんかしょう)とは、脳を栄養する動脈の閉塞、または狭窄のため、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になる事をいう。また、それによる諸症状も脳梗塞と呼ばれる事がある。なかでも、症状が激烈で(片麻痺、意識障害、失語など)突然に発症したものは、他の原因によるものも含め、一般に脳卒中と呼ばれる。それに対して、ゆっくりと進行して認知症(脳血管性認知症)などの形をとるものもある。(ウィキ)

壊死、つまり脳みその細胞が死んで腐ってしまうってことだとわかった((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
死んだ細胞は白血球に食われてしまい、脳は空洞化する。
コレってかなりやばい。

 

栗本慎一郎 「脳梗塞になったらあなたはどうする」を読み始めた

私はクリシンのファンではあったが脳梗塞関係の本を読むのは初めてである。
現在この本を半分ほど読んでみて。
流石にクリシンだな、とおもった。
脳梗塞について自らの体験から出てきた日本の医療体制に対する批判。
リハビリの仕方など、非常に分かりやすく、面白い。
これは健康に興味があるんだったらぜひ読んでおきたい一冊だと思う。

彼が書いているように、癌からの生還とか、そういう本はたくさんあるが。
脳卒中からの生還という本は非常に少ない。
これは脳を損傷した人が文章を書けるようになる確率が低いからだし、脳がやられたという精神的なダメージが計り知れないからだ。

なお今記事に書いてある医療機関への非難は私の考えではなくて、クリシンの考えをそのまま書いているのであしからず。
ただ、医療現場での患者に対する扱いは相当ひどいもののようだ。
クリシンの怒りが私のも伝わってきた。
こんなことやられたら人生おしまいだなって思う。
私は何としても脳梗塞を回避して生きていきたいと強く思う。

脳梗塞はガンより怖い

ここからクリシンの著作をベースにして書き始めたい。

脳梗塞と脳出血と、くも膜下出血の3つを合わせて脳卒中という。
この内クモ膜下出血は大脳や小脳の外側のくも膜下に髄液で浸された空間があり、そこに血管や神経組織が浮いている。
そこにある動脈が破れて出血すること。
これにやられるとバットで殴られたような激痛が起きたり頭部硬直のために痙攣や嘔吐が起きる。
死亡率も一番高いが、脳卒中の中では1割程度。

引用元
http://www.hanakonote.com/byoutaiseiri/sah1.html

クリシンのこの本ではクモ膜下出血は扱わず、脳梗塞と脳出血について扱うという。
これらは症状としてはじわじわくるので、気がつくのが遅い場合がある。
それにもかかわら脳梗塞と脳出血は直接脳の中で神経回路を破壊していく大変な病気なんである。
その兆候を知るだけでも命が助かる確率が高くなるので知識を得る意味もある。

脳梗塞に鈍感な医療業界への批判

また脳梗塞に対する認識が甘いのが日本である。
発病者の6割が死亡する脳梗塞が軽くて脳出血が重いという誤解もある。
医療先進国のアメリカではこれらを区別せずに、ブレインアタックと言っている。
脳梗塞の内出血を伴うものを脳出血と考える。そちらのほうが学問的にも正しい。

本人の死亡原因では脳卒中はガンに次ぐ第二位である。しかも脳卒中の場合、亡くならない場合重い後遺症に悩まされる。
脳の一部が死んでしまうわけなので、脳の障害によるあらゆる症状が発生するからだ。

これほどの重篤な悲劇を引き起こす病であるのもかかわらず、日本ではその認識が甘い。
高血圧で糖尿病体質で高脂血症で善玉コレステロール値が低い場合その人は紛れもなく脳梗塞予備軍である。

日本では個々人の認識の甘さも問題だが、医学界全体として取り組みが甘いのも大変な問題だ。
専門家がとても少なく、非専門家の医者ばかりなので、いい加減な治療を受けざるをえない可能性が非常に高い。
しかもいまの脳卒中は卒倒を伴わないから、本人も医者も軽く考えて初期治療が遅れやすい。
結果必然性がないにも関わらず医者の不手際のせいで寝たきりになるケースが後を絶たない。

身を守るためにも自分で脳梗塞に対する知識を深めておくことが必要なのである。

この本には医者の説明ですら間違っている現状とか、小渕元首相が脳梗塞になったにも関わらず主治医であった順天堂大学の医師の処置がとんでもないものだったことなどが縷々記されている。
また東京にはまともな病院がないことも書かれている。
実に戦慄するべき事柄だけど。
彼が脳梗塞にかかったのは1999年10月頃なので。
17年は経過している。
本の初版が平成12年となっているのでせいぜいその前の10年前ぐらいの状況なのかもしれない。

でも前記事で書いた飲み屋のママは迅速に処置をしてもらったんで助かった。
その話を聞くと、いまは随分と改善されているよう思えるんだが。
実際はどうなんだろうか?

あとで調べてみたい。

脳梗塞予防にミミズはいかが?脳梗塞になったときのために知っておきたい超重要知識とは

脳梗塞の分類分け

さて話は脳梗塞に戻る。
脳梗塞は現在は2つの分類方法を併用して治療を明確化しているという。
クリシンによると医者は脳梗塞の種類についてさえよくわかっていないという。

でもウィキをみてみると。クリシンの紹介した分類法が書かれていた。

脳梗塞は、血管が閉塞する機序によって血栓性・塞栓性・血行力学性の3種類に分類される。

NIND-III(NINDS: National Institute of Neurological Disorders and Stroke米国国立神経疾患・脳卒中研究所による分類)では脳梗塞はアテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓・ラクナ梗塞・その他の脳梗塞の4種類に分類される。分類によって急性期治療および再発予防が異なる、NINDS-IIIでは臨床病型の特徴は記載されているが診断基準は示されていない。治験などではTOAST分類やオックスフォードの分類が用いられることもある。

TOAST分類では大血管アテローム硬化(=アテローム血栓性脳梗塞)、小血管閉塞(=ラクナ梗塞)、心塞栓症(=心原性脳塞栓症)、その他の原因によるもの、原因不明の5つの病型に分類される。診断基準があるため確実な診断が可能であるが、アテローム血栓性脳梗塞と心原性脳塞栓症のリスクが両方ある場合など複数の原因が考えられる場合に診断ができなくなるため、臨床現場では使いづらい。オックスフォードの分類は症状と画像所見から分類するものである。

これはなぜそんな分類が大事かといえば。
それによって治療の仕方が違うからであって。

血栓性と血行力学性は昔は一緒くたにされていたが、血栓性脳梗塞は動脈硬化によって狭くなった血管に血栓が詰まる事によって起きる脳梗塞。
この血栓は血小板が核となっている。
血栓性脳梗塞と呼ばれているものはさらに、①脳の表面を流れている動脈の梗塞(皮質系脳梗塞)②脳の深部に入っていく動脈の梗塞(穿通枝系脳梗塞)にわけられる。

③分類のもう一つのものである血行力学性脳梗塞は一時的に血圧が下がったために、脳の一部が十分な血流を得ることができなくなって壊死に陥いるもので。
その場合は脳内の血行全般を良くする薬の投与が行われなくてはならない。

④塞栓性脳梗塞は心臓から出てくる硬い塞栓が血管を塞ぐもので。
塞栓の核はフィブリンが主成分となっている。
これらは血栓性脳梗塞の血栓よりも溶けにくい。

当然この4つのパターンでは処置の仕方が違う。

更には血栓や塞栓が溶ければ良いわけだが、この⑤溶血治療を施して良いのかどうかそれを調べなくてはならないが。
その危険性についての基準が明確でないという。

良い医者はその状況を見極めて溶血治療ができるのかどうか、またできるとなった場合でもどの薬を点滴すればよいのかを決めてくれるが、大概は適当な溶解剤を使っているのが実情である。
ということで、いい加減な医者に当たると大変なことになるが実際にはそんな医者も多いということに留意しなくてはならない。
私たちはいざという時のためにまともな医者がいる病院をリサーチしておかなくてはならない!!
とクリシンは糾弾するのである。

またこの本の中で薬についての批判があった。t-PAという世界的にその効果が立証されている薬が脳梗塞の薬として保険適用されていないというのである。
心筋梗塞には保険適用されるのに脳梗塞には適用されていないのはおかしい。
保険激用がなされていないということはこんな高価な薬。国は使用禁止にしているのと同じだと。
国民を見殺しにしている国が日本という国なんだと言っている。

とクリシン節が炸裂している。

脳梗塞に対して改善された医療環境

しかし。クリシンが批判した問題点を改善することについては医療業界全体のコンセンサスが既に出来上がっているようだ。

現在どの程度改善されているんだろうか。
とおもってウィキを見る限り、クリシンが批判をしている脳梗塞の分類に関しては上記で示したように詳しく記述がなされている。
ウィキって完全には信用することは出来ないけど、どんどん内容が改善されていくところが素晴らしい。
目安としては十分に使える。
他の医療機関のサイトをみても、クリシンが批判していた問題点は克服されているようだ。
きちんとした分類分けが行われている。

先程書きそびれたのでNIND-III(NINDS: National Institute of Neurological Disorders and Stroke米国国立神経疾患・脳卒中研究所による分類)についてまとめてある表をウィキから引用しておく。

  心原性脳梗塞 アテローム血栓性脳梗塞 ラクナ梗塞
割合 30 – 40% 30 – 40% 30 – 40%
発症形式 突発完成、重症 段階進行 比較的緩徐、軽症
既往歴、危険因子 心房細動や弁膜症 高血圧、糖尿病、高脂血症 高血圧、糖尿病
合併症 心不全 虚血性心疾患、下肢動脈閉塞症 特になし
内科的治療 抗凝固薬 抗血小板薬 慢性期に降圧薬など
外科的治療 なし ステント、内膜剥離術 なし

ちなみに心原性脳梗塞というのは心臓から送り出される塞栓による脳梗塞。
アテロームというのはコレステロールなどが血管の壁に溜まって動脈硬化を起こしている状態で。
どろどろの状態になっていてそれが血栓を作り、脳に運ばれていって脳梗塞を起こす、というものだ。
上記2つは血の塊が主要な血管を塞ぐというものだが。
ラクナ梗塞はそこからさらに細い血栓が押し出されて細い血管をつまらせてしまう。

ラクナとは小さな穴を意味するが、この梗塞はその意味の通り、いわゆる小梗塞であり、3ミリから5ミリの梗塞が大半を占める[1]。ラクナ梗塞は脳梗塞の約40パーセントを占め、病型として最も多いものであるが、基本的に意識に問題は無く、生命の危険も無い(ウィキ)

このように脳梗塞に関しては全体として、以前と違ってかなり深く理解が進んでいるようだ。

この本でも紹介をされていた国立循環器病研究センターのサイトではそのあたり詳しく書かれていた。
このサイトはお勧めである。
ただリンクすら承認が必要ということなんで、ご興味があればご自分で検索していただきたい。
まあ変なサイトにリンクされても困るんだとは思うが。
有益な情報を広めるためにももう少し融通を利かせていただきたいものだ。

脳梗塞に対しt-PA静注療法(血栓溶解薬)を実施している病院

もう一つクリシンが怒っていた初期症状に適用すべき薬については現在はどうなっているのかを調べてみた。

日本の臨床治験終了後、厚生労働省に承認申請が行われ、平成17年(2005年)10月11日から、t-PA製剤である「アルテプラーゼ」が脳梗塞に使えるようになったようだ。
つまり現在は脳梗塞に非常に効果があるt-PA製剤に保険が適用されるようになった

日本で脳梗塞に対してt-PA製剤に使用されていることはウィキにも書かれていた。

血栓溶解薬はウロキナーゼ型プラスミノゲン・アクチベーター(u-PA)と組織型プラスミノゲン・アクチベーター(t-PA)がよく知られている。t-PAによるプラスミノーゲンの活性化速度はフィブリンが存在すると数百倍に亢進する。t-PAではフィブリン分子に結合することによりフィブリン血栓上でプラスミノゲンを活性化させ、生じたプラスミンにより効率良くフィブリン分解が起こる。u-PAではフィブリンへの親和性が弱いので、主に血中のプラスミノーゲンをプラスミンに活性化することで血栓の溶解が起こる。u-PAはフィブリン特異性が低いため、治療薬としてのu-PAの使用は限定されている。

現在のところ日本で臨床的に用いられているt-PA製剤は全て、遺伝子組み換え組織型プラスミノゲン・アクチベーター(rt-PA)である。アルテプラーゼ、モンテプラーゼ、パミテプラーゼの3種類がある。アルテプラーゼは天然型t-PA(血管内皮細胞が産出するt-PA)と同じアミノ酸配列であるが、それ以外は半減期延長のために一部アミノ酸置換している。全てのt-PA製剤は急性心筋梗塞に適応があり、アルテプラーゼは虚血性脳血管障害、モンテプラーゼが急性肺塞栓症に適応がある。

クリシンの本には小渕元首相が脳梗塞で亡くなったのは主治医であった順天堂大学医学部の医療過誤があったことを強烈に批判している。
だが一国の現役総理の脳梗塞をまともに治療ができずに死に追いやった件に関してはクリシンの批判を待つまでもなく、深刻なリアクションがあったようだ。

現役総理大臣をなすすべもなく殺してしまった件は、脳梗塞に対する日本の医学業界の認識の甘さを内外にあからさまに知らしめてしまった。
これについては医学学会全体として信用失墜の事態なので。
やはりと言うか。行政としては異例の速さでt-PA製剤については保険適用の認可が下りたわけだ。

下記貼り付けた動画でも「新しい薬」として紹介されている。
実際には世界的に認められている薬を、それまで厚生労働省や医学学会の怠慢で認可がされてきていなかったということなので。
その体質に批判はあると思うが、一歩前進と言っていいと思う。

それでは、ということで。

実際に脳梗塞に対しt-PA静注療法(血栓溶解薬)を実施している病院 を検索してみたところ。
クリシンが発病したときには東京には一箇所もなかった脳梗塞に対処してくれる病院は、動画を提供している帝京メディカル以外にも数十箇所あった。

私が住んでいるところでも仮に救急車を呼んだ場合、10分以内の距離に2つ対応病院があることがわかった。
これで少しは安心ができる。
こうしてみるとクリシンの功績は大きい。小渕元首相も、身を犠牲にして脳梗塞に対処する体制を作らせたと言える。

ということで現在は栗本慎一郎が発症したときよりもはるかに迅速な対応可能な状況になっていることがわかった。

脳梗塞再発予防役としてのアスピリン

なお脳梗塞の再発予防についてはなんとアスピリンが効果があるということをこの本に書かれていた。
それでは予防医学的にアスピリンを飲んでいれば脳梗塞にならないのか?
もしそうだとすれば、アスピリンは安い薬であるから。
嬉しいなとおもった。

しかし・・・・・・
それに関する大々的な臨床実験が行われた結果。

脳梗塞を発症していない人がアスピリンを飲んでも飲まなくても、心血管疾患のかかりやすさは変わらないという結果が出た。
実際、研究結果を示した図があるんだが。
アスピリンを服用したアスピリン群と、非アスピリン群とで、折れ線がほとんど重なっている。

引用元
日経メディカル 2015年1月号

アスピリンは飲むと出血しやすくなることは間違いがないんで、血栓ができにくいことは間違いがない。
だが副作用もあるので、飲んでも飲まなくても結果が同じだということになると。ここは考えどころだ。

まとめ

取り敢えず栗本慎一郎 「脳梗塞になったらあなたはどうする」の最初の二章までを読んで。
それをもとにしらべたことを書いてみた。

この本は素晴らしい。
私にとっては読む価値があった。
脳梗塞の恐ろしさ。
脳梗塞とひとくちで言っても症状の違いで治療方法も違ってくることなど、初めて知ることが多くて、ドキドキしながら読んだ。

ただし、栗本慎一郎が批判をしてくれたおかげもあってか、脳梗塞に対する医学学会のさまざまな不備はだいぶ解消されたようである。
なので、そのまま読むのではなくて。
彼が批判していたことは現在どうなっているのか?ということをしらべながら読むことにして、その結果さまざま確認できたことを記事にした。

また彼の文章は分かりやすく面白いが、知識がない私のようなものにとっては少しでも飛躍があるとわからなくなる。
この本に限らず、医療関係のものは他の専門家が書いた記事などと見比べるとより理解が深まるためウィキなどを引用した。
今回取り上げた脳梗塞の分類とか、薬の説明などはウィキなどのほうが文章はこなれておらず、わかりにくいが。
知りたいことが掘り下げて書かれているので引用する価値はあると考えた。

私が読んだ本は以下である。

栗本慎一郎の脳梗塞になったらあなたはどうする―予防・闘病・完全復活のガイド 単行本 – 2000/6

 

 

 

それで前記事にも書いたが。
脳梗塞を予防するために栗本慎一郎が開発をしたサプリがある。

クリシンがいうことなんで。信頼できるとは思うんだが。
日本の食品表示法の甘い基準のせいか。
成分内容がはっきりと表示されていない。
これは他の同様商品も同じだった。
コレでは自分なりの薬の評価ができにくい。高価なこともあって購入がためらわれる。

前記事で書いたものを転記する。

以下はクリックするとAmazonに飛びます。

センヨウ シンクリール 120カプセル

 

Amazonにも他の商品サイトにも商品の成分量書かれていない。
そして公式ページにも。更には商品のラベルにも。
含まれている成分量の内訳が表記されていない。

 

コレってだめでしょ。

 

なので海外製品を掃海しておく。

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2カプセルで

ルブロキナーゼ(72万ルブロキナーゼ単位に等しい) 40 mg

¥5,149 一日のコスパ172円弱 めちゃくちゃ高い

ということで、この本をベースにした記事は続きを書いていくつもりである。
ただし流石にこういう情報本は少し古くなると、現状と合わないところが出て来ている。
私のようにクリシンの批判部分をクリシン節は脳梗塞を患っても健在だな、などと面白いと思う人は別だが。
いまはその部分は解消されているものも多いので。
鼻につく方は私の記事の要約だけ読めばそれで足りると思う。

続き記事は脳梗塞の兆候を見つける方法とか、再発予防法なんかをまとめてみたい。

今回はここまで。