ターメリックやクルクミンについては以前否定的な記事を書いた。
というのもウコンが二日酔いに効果があるという俗説があるんだが、それは権威ある記事で否定されていたからである。
ウコン(ターメリック)の効能を徹底的に調べてみた クルクミンの効能とは 二日酔いに効果なし!肝臓には効かないってほんと?
俗に肝機能を増進するといわれ、二日酔いの抑止効果があるかのような宣伝を行う錠剤やドリンク剤が多数発売されている。沖縄の鬱金茶は、二日酔いを防ぐということで、飲酒の前後に飲まれている。また、居酒屋では、鬱金の粉末が常備され、泡盛などに入れて飲まれている。もっとも、国立健康・栄養研究所のデータベースによると、消化不良に対しては一部にヒトでの有効性が示唆されているが、信頼できるデータは十分ではないとされる(ウィキ)
まだこのサイトを作り始めたばかりの頃だったんだが衝撃を受けた。
というのも私は大酒飲みで、飲む前にはウコンを飲んでいたからだ。
そしてその効果を微塵も疑っていなかった。
ウコンは体の中に入ってくれれば効果はあるようなんだがいかんせん吸収が悪すぎるのである。
ということで私はカレーは大好きなので結構頻繁に作るし。
だから家にカレー粉や様々なスパスは装備しているが、その効能に関しては信頼を失っていた。
クルクミンは効果があるという話が・・・・・
だが、今回ウコン/クルクミンに効果ありというexamine.comの記事を見つけたので、それを紹介することにした。
しかも私が感じたことを別の人がそのまま書いているような気がして、それがとってもうれしい。
Turmeric/Curcumin
My Indian grandmother cooked all our food growing up, and she used turmeric and other hot spices in every single meal (even though I couldn’t handle spicy food … thanks for not coddling me I guess?) She used to tell me that curcumin was good for my health.
When I was just starting my nutrition research career, I dismissed my grandma, noting that the curcumin in turmeric needed an absorption enhancer or else it wouldn’t be able to cross through the intestine and enter circulation.
But a decade later, evidence has come out that sometimes you want the curcumin to stay inside your intestine (for example, if you have intestinal inflammation). Turns out grandma was right, turmeric is healthy, and it doesn’t have to come in a fancy absorbable pill.
So while there’s nothing wrong with getting that curcumin into systemic circulation in order to possibly help other parts of the body, that’s not necessarily the only way turmeric can help you. As Hippocrates famously said, “All disease begins in the gut”.
これを書いたのはインド人のようである。
以下は超訳
私のインドのおばあちゃんは、私たちの食事をすべて調理してくれた。彼女は毎日全ての料理でターメリックや他の辛い香辛料を使っていた。
彼女はクルクミンは体にいいんだよ、と常に私に話してくれたものだった。
私は辛いものが苦手だったが、私の健康のために甘やかさないで食べさせてくれて、いまは感謝している。
しかし私が栄養学の研究をはじめたばかりの頃、ウコンのクルクミンが吸収されにくいことに気づいて、それじゃあクルクミンには効果がないじゃないかということでおばあちゃんの言うことを聴かなくなった。なぜならば吸収されなければ体に良いと言われても同しようもないからだ。
しかしそれから10年後、腸内炎を患っているような場合にはクルクミンがあなたの腸内に留まることを望んでいるという証拠が出てきた。
おばあちゃんが正しいことが判明した。
ターメリックは健康に良いものであり、腸の健康のためだけであれば、吸収させるにサプリにする必要もない。(これは要説明なので後で書いてみたい)
それではどこがすごくてどうすればより吸収量を高められ、その効果はなんなんだ、ということについて更にクルクミンの記事を見ることにした。
まずトップに
Curcumin is the active ingredient of turmeric. While well-known for its anti-inflammatory properties, it is not easily absorbed. This is overcome by pairing curcumin with an absorption-enhancer such as black pepper.
と書かれていて。
クルクミンの抗炎症能力は知られていることだが、如何せん吸収が良くない。
黒胡椒のような吸収促進成分と組み合わせることで効果が発揮できると、書いてある。
クルクミンの効果って?
なるほど。
サマリーを読むと。
Curcumin is the yellow pigment associated with the curry spice, turmeric, and to a lesser extent ginger. It is a small molecule that is the prototypical ‘curcuminoid’, and has effects similar to other polyphenols but unique in a way as it is a different class of polyphenol (relative to the other classes of ‘flavonoid’, ‘stilbene’, etc.)
It exerts potent anti-inflammatory effects, and these anti-inflammatory effects may be protective against some form of cancer progression based on very preliminary research.
Other areas of interest as it pertains to curcumin are alleviating cognitive decline associated with aging, being heart healthy by both electrical means and reducing lipid and plaque levels in arteries, and both reducing the risk of diabetes and being a good treatment for the side-effects associated with diabetes.
It has a poor oral bioavailability (a low percentage of what you consume is absorbed) and thus should be enhanced with other agents such as black pepper extract, called piperine. This is unless you want the curcumin in your colon (as it is a colon anti-inflammatory and can help with digestion), in which case you wouldn’t pair it with an enhancement.
Doses up to 8g curcuminoids in humans have been shown to not be associated with much adverse effects at all, and in vitro tests suggest curcumin has quite a large safety threshold.
とあって、クルクミンはポリフェノールに似ているが、それとは違うユニークな特徴を持っている。
それは強力な抗炎症作用を発揮するために何らかの形で癌の進行を抑えることができる。
またその他の研究結果によれば加齢に伴う認知機能の低下を軽減する、心臓の健康状態を維持、また糖尿病のリスクを軽減する。
ただ吸収が悪いので、ピペリンと呼ばれる黒コショウエキスのような他の薬剤で吸収を促進する必要がある。
ヒトで8gまでのクルクミノイドは、多くの副作用と全く関連していないことが明らかにされている。
in vitro(イン・ビトロ)実験(試験管内実験)でも、クルクミンはかなり大きな安全性閾値を有することが示唆されている。
という。
つまりクルクミンを摂取することで癌にも効果があり、認知症低下、心臓病、糖尿病のリスクも軽減すると。
それとここでは書いていないが関節炎に対しても有効である。
また沢山摂取しても安全である。吸収されにくいクルクミン8gといえば。ターメリックを一日に大量に摂取しなくてはならない。

そういえばシンガポールで激辛のカレーを食べて大変だったことがあったよね

大の方を出すときにスパイスの辛さがついているんでおしりがヒリヒリして大変だったんだよね。う〇〇を出すのにあれほど苦しんだのは生まれて初めて
そんなことを心配するよりは逆にそれらの効果を得るためには吸収の悪さをなんとかしないといけない。
クルクミンの吸収について
それでこの記事にしたがって観てみると。
全身的な目的(腸からの吸収を必要とする)でクルクミンを摂取する場合、強化を前提として 80-500mgの範囲のクルクミンの経口補充が必要となる。クルクミンは本質的に吸収されにくく、次のいずれかが必須です。
①クルクミンと黒コショウのペアリング(ピペリン)
②ホスファチジルコリン(MerivaまたはBCM-95)と複合体化したクルクミンフィトソーム
フィトソームは注目すべき処理方法
フィトソームは、従来のハーブエキスよりも吸収されやすく、利用しやすく、その結果としてより良い結果を生み出すハーブ製品の高度な形態です。これはハーブエキスの個々の要素がホスファチジルコリン(大豆から抽出される乳化性化合物)に結び付くという、特許取得済みのプロセスを通じて生成されます。またホスファチジルコリンは、細胞内の膜の主成分の一つです。
ホスファチジルコリン分子の頭部がこれらの化合物と結び付く一方で、脂溶性のホスファチジル部分の頭部および尾部が包含するよう、コリンと結び付く物質を包み込みます。その結果、微小なミクロスフェアまたは細胞が生成されます。「フィト」という用語が植物を意味する一方で、「ソーム」は細胞様を意味します。フィトソームプロセスが微小な細胞を生成することでハーブエキスの有価成分は、消化分泌液や腸内細菌による破壊から保護されます。(iHerbブログより)
③クルクミンナノ粒子(セラキュラー)
ナノとは10-9倍(10億分の1)の量であることを表わす言葉。非常に小さなサイズにして吸収を良くする。
④水溶性クルクミン(ポリビニルピロリドン)
水に溶けにくい物質を溶解・分散させるための溶解補助剤・分散剤を使って溶けやすくする。
上記の増強剤の1つを使用しないと、クルクミンがあまり吸収されず、4,000mgまでの用量でも完全に無効になることがある。
しかし・・・・・
腸に対して効果をもたらす目的でクルクミンを使用する場合は腸から血液への吸収は必ずしも必要ではない。このため、ウコンは毎日2〜4gの用量で簡単に使用することができる。
おすすめサプリ
上記では吸収を良くするために4種類の方法が書かれていたが。
もう一つ。
⑤固体脂質クルクミン(Longvida)というものがある。つまりはよくあるリボソーム型サプリということになるんだが。
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のアルツハイマー実験室で開発された、固体脂質クルクミン粒子製剤=Longvidaというのがあって血液脳関門を通過することが示唆されているという。リボソーム型だと650mgは、2gクルクミンと20mピペリンと比べた場合、2倍のフリー体があってフリー体だけがBBBを通過できるので、脳への効果は2倍になる。
クルクミンは、バランスの取れた免疫機能をサポートすることで知られる強力なフリーラジカル中和剤ですが、生物学的利用能が低いことも周知の事実です。NOWクルクブレインの主成分Longvida オプティマイズドクルクミンは、一般的なクルクミンと比べて遊離クルクミノイドのバイオアベイラビリティーが最大65倍に達するとの研究結果が発表されています。Longvidaは消化管に吸収され、体内で活性型の遊離クルクミンとして体の他の部分に送達されます。Longvidaは、健康な神経組織をサポートするため、血液脳関門を貫通することが実証されています。
ご使用の目安
1日1カプセル服用します。
Longvida最適化Curcumin Extract [Curcuma longa(ウコン)根から](Rhizome)(最小20%Curcuminoids) | 400 mg |
¥2,574 一日のコスパ51円。
クルクミンフィトソーム
Doctor’sBestのクルクミンフィトサムwith Merivaは、特許取得フィトサム技術を使用し、クルクミンの栄養成分(クルクミノイド)の吸収をより効率的に行います。クルクミンはターメリックの黄色色素で、アーユルベーダと漢方に長い歴史があります。強力な抗酸化作用物質とフリーラジカルスカベンジャーとして、古くから多用されてきました。クルクミンは最も広く研究された植物性成分の1つできす。クルクミンフィトサムにヒマワリレシチンを加えることで、さらに優れたバイオアベイラビリティを発揮します。
高い安定性と優れた生物活性でクルクミノイドの吸収を助けます。
関節、目、前立腺や他の器官の正常な機能を促進します。
抗酸化作用の健康的維持をサポートします。
ご使用の目安
成人使用: 1日2カプセルを食事とともに、または栄養学に詳しい医師の指示に従い飲んでください。
クルクミンフィトソーム(Meriva): リン脂質 – クルクミノイド複合体 クルクミンおよび他のクルクミノイド、最小 |
1000 mg 180 mg |
¥4,426 一日のコスパ 48円
黒胡椒ピオペリンが一緒になっているもの。
Doctor’s Best, ベスト・クルクミン C3 コンプレックス、ビオペリン入り、1000 mg、 120錠
ベスト・クルクミン C3 コンプレックスには、一般的にターメリックとして知られる効能があるウコンの根の標準化エキスを配合。ターメリックはカレー料理に風味を与える黄色のスパイス。ハーブは何世紀もの間、民間療法としてアーユルヴェーダの治療の伝統で使用されてきた。ウコンにある活性材料は、科学研究で効能がある酸化防止性を証明している混合物、クルクミノイドと呼ばれる植物物質。クルクミノイドは、遊離基をなくすのを助けることにより、関節、脳、心臓、循環系に役立つであろう。
ベスト・クルクミン C3 コンプレックスはクルクミン、ビスデメトキシ・クルミン、デメトキシ・クルミンを含む全部で95%のクルクミノイドを提供。ビオペリンは95-98%のピペリンを含む黒コショウの実エキス。吸収を促進するために天然バイオ増強剤としてピオペリンが添加されている。
ウコン根(Curcuma longa) (クルクミンC3複合体) 標準95%以上のクルクミノイド 以下を含む: ビスデメトキシクルクミン(2.5〜6.5%) デメトキシクルクミン(15〜19%) クルクミン(75-81%) |
1000 mg |
ブラックペッパーフルーツエキス(パイパーニグラム)(バイオペリン) | 5 mg |
¥5,750 一日のコスパ 47円。
この中でもしスマドラとしての効果が保証されているんであればNow Foods, クルクブレイン、 認知サポート、 400 mg、 50ベジキャップが一番コスパが悪いが、良いと思える。
最後に
ここんとこexamine.comの記事を追ってきているわけだが。
勉強になる。
今回少し脱線をしたが。
いずれターメリック、ウコンと言われるものが全く効果がないわけではないということがはっきりしたのは私にとっては収穫だった。
ただそこから少し深掘りしていくとexamine.comとはまた別の考えも浮かんでくる。
今参照記事に固体脂質クルクミン(Longvida)のことが紹介されていなかったように、また吸収力が高い加工法も他にも存在しているようである。
今回はexamine.comの範囲内で学んだことを主に書いてみたが。
ターメリックというのはさまざまな成分と合わせることで相乗的な効果が期待できるもののようである。
インド人は認知症になる人が少ないそうだ。
アメリカ人の痴呆症はインド人の4倍以上だそうである。
いくつかの記事からの受け売りなんで本当のことはわからないが。
さもありなんと思う。インド人頭いいしね。
結局長年伝統食を確立してきたインド人の知恵に学ぶことが手っ取り早いのかと思った。
インドのカレーというのは様々なスパイスを混ぜ合わせて作られる。
カレー粉でもいいとは思うが、たまにはスパイスを使った本格的なカレーを作って良いんじゃないかと思う。
日本でもスパイスを使ったカレーのレシピ本は結構あるが、レシピとその材料をまとめて売っているところはあんまりないんじゃかいか?
ということで私のおすすめを紹介しておきたい。
わたし大津屋というところでスパイスから作る本格チキンカレーセット【送料無料】というものを少し前に買ったことがあるんだが。
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これはさまざまなスパイスをまとめてパックで売るというもので。
以下のスパイスの詰め合わせになります。
チリホ-ル-50g
シナモンホ-ル-50g
カルダモンホ-ル-40g
クロ-ブホ-ル-50g
シナモンリ-フ-10g
クミンシ-ド-100g
タ-メリックパウダ-100g
コリアンダ-パウダ-100g
クミンパウダ-100g
カイエンペッパ-パウダ-100g
ガラムマサラ-100g
フライドオニオン-100g
パキスタンバスマティ米-500gそれとレシピである。
パキスタン米以外ははきりいってたくさんあるのでそれだけでかなり、数十回は使えてしまう。
使っているうちにスパイスについて勉強になってしまうというすぐれものだ。
レシピ本を読んでそのとおりに作ったと思っても何故か美味しくなかったという経験がある方もいらっしゃるのではないだろうか?
そんなぐらいであればスパイスの量を変えたり入れたり入れなかったりして何度も試してみるのがお勧め。
スパイスを自分で組み合わせて作っているうちに美味しいカレーが作れるようになるはずだ。
あとはセットにはついていないが、油はココナツオイルがお勧め。
中鎖脂肪酸も摂取できるから健康も強化できる。
私はパキスタンのお米である必要は感じなかったんで。
セットのパキスタン米がなくなったあとは白米やパンと一緒に食べているがそれでも十分美味しい。
おそらくはバラで買ったほうが安いんだとは思うが。
とても便利だし勉強になったので満足したし、おすすめする気になっている。
それでさまざまやってみてもっとやりたいと思えばレシピ本を買ったりしてもいいんじゃないかなと思う。
が、意外と思い通りにはいかないものだと思う。
クルクミンの話とは少しズレるかもしれないが、スパイスから作る本格チキンカレーセット【送料無料】
おすすめしておきたい。
続く
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