カカオはスーパーフード

私は酒飲みなんで。
甘いものはあんまり食べない。
だからチョコレートを自分で買って食べることはなかった。
バーに行ってウィスキーやブランデーを飲むときにお通しのようなもので出てきた時たまにかじるぐらい。
当然興味もなく、詳しく調べたことがなかったが。

たまたま図書館に行く用事があって、そのついでに「チョコレートの歴史」を他の本と一緒に借りてきた。

そしてちょうど「チョコレートの歴史」という本を読み始めたときに。
SEXに効果があるものとしてカカオが紹介されているexamine.comの記事を読んだ。

マリちゃん静止画1

私チョコレート大好き

それで俄然興味が出てきてカカオについて調べてみた。

チョコレートの材料になるカカオは「神の食べ物」と言われてきた。という。
1753年、現在では分類学の父と呼ばれるカルル・フォン・リンネがカカオの木の学名を「テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao)」と名付けたからだ。
学名の Theobroma はギリシャ語で「神 (theos)の食べ物 (broma)」。

このカカオ。リンネがそう名付けたとき。
既にカカオの素晴らしい効能については知る人ぞ知る、であった。
しかしこのカカオ。
今や2つの意味でスーパーフードと言われていて大人気である。

一つはチョコレートとしてのもので。

文字通りのスーパーフードとして誰もが認めるようになったのはチョコレートの4大技術革命による。

まず、①1828年にはオランダのコンラッド・ヨハネス・バン・ホーテンがココアパウダーとココアバターを分離する製法を確立し、さらにカカオにアルカリ処理を行うことで苦味を和らげる方法も考案した。②1847年にイギリスのジョセフ・フライが固形チョコレートを発明し、③1875年にはスイスの薬剤師であるアンリ・ネスレとショコラティエのダニエル・ペーターがミルクチョコレートを開発した。④さらに1879年にはスイスのロドルフ・リンツによりコンチェが発明され、ざらざらしていた固形チョコレートが滑らかな口当たりのものへと変化した。上記の発明は「チョコレートの4大技術革命」とも呼ばれ、これらの発明によって固形チョコレートはココアに代わってカカオの利用法のメインとなっていった。(ウィキ)

最後のコンチェは特にチョコレートをなめらかな舌触りにしてチョコレートをお菓子の王様として君臨させるもととなった。
今やチョコレーとは製菓に分類されず、チョコレート自体が独自のジャンルとなっているという。

ただこの技術革命。
美味しくはなったと思うけど。
カカオ豆がもつ本来の薬効を削ぎ落とすようなものもあったようで、このことを今回は問題にするとおもう。

詳しいことは以下などお勧め。

チョコレートの歴史 (河出文庫) (文庫)

 

 

 

遥か三千年前に誕生し、マヤ・アステカ文明に育まれたチョコレートは、神々の聖なる「飲み物」として壮大な歴史を歩んできた。香料、薬効、滋養など不思議な力の魅力とは……。決定版名著! 

第1章 神々の食物の木
第2章 カカオの誕生 オルメカ=マヤ時代
第3章 アステカ族 五番目の太陽の民
第4章 出会いと変容
第5章 チョコレートのヨーロッパ征服
第6章 カカオ産地の変遷
第7章 理性と狂気の時代のチョコレート
第8章 大衆のためのチョコレート

非常に興味深い本である。

でも私としてはこの内容を書き写すわけにもいかない(^^ゞ
頭に焼き付いているから書くとそのままコピーになってしまいそうだ。

この本を引用したと思われる記事がネット上には多数あるので。
ご興味ある方はそれをご覧いただければ良いとおもう。

なので歴史を書くのはやらないが。

もう一つはその薬効である。

カカオの歴史を調べてみると、元々は薬だった事がわかる。

でも良薬口に苦し。
カカオは文字通り苦い薬として。
水と一緒に飲まれたりしていた。

今チョコレートブームが起きているのはそんなカカオの驚くべき薬効が科学的に実証されてきたというのもあるようだ。
ものすごい効果のある食品として評価がうなぎのぼりだという。
しかも勃起関連の効果も絶大であるという。

本当だろうか?
知らなかった(^^ゞ

タミイ静止画1

チョコレートが体に良い食べ物だってのは女の子の間では常識よ


がっちゃん静止画1

女のコ?って歳じゃねえだろ

それで今回詳しく調べてみることにした。
ひょっとしてカカオを摂取するだけで私が今まで飲んでいた多くのサプリが必要なくなるかもしれない。
となれば大幅な節約になる(^^ゞ

その手前

カカオはどうやってできるかとか豆知識についてとか。
そういうのはネット上に沢山記事があるので。
以下動画を紹介することで次進もうと思う。
このチャンネルも私はお勧めである(^^ゞ

 

また、カカオに関わる奴隷労働の問題が重要な問題としてある。
しかし。
これも今記事ではいくつか動画を紹介してつぎに進みたいと思う。
この児童奴隷問題はカカオに限らず、自然体系を無視したプランテーション農業を行う国では普通に見られることで。
白人に乗せられて儲かるからと生態系を破壊して単一商品を作ったは良いがその後価格操作をされて大暴落。
買い叩かれて国ごと貧乏のどん底に沈む。
いまだにそんなシリアスな現実が存在している。

フィリピンのバナナやパイナップルプランテーションなんかも悲惨である。
昔ミンダナオに行ったときに道がないような凸凹の場所を走っていたら忽然と広大なパイナップル園が出現して驚いたことがあったが。
そこでも子供は働かされていた。
勿論彼らは学校に行っていない。英語が話せない。ということで一生奴隷的な身分で働かざるをえない。

考えさせられる。

 

しかし。今回は深入りはしない。
勃起サイトとしてはそっち方面の効果を中心にカカオのスーパーフードとしての部分にフォーカスして。
examine.comの評価を見ていきたい。

時間とお金を溝に捨てる無駄な精力剤サプリメントを購入しないためのExamine.comの教え 効果の殆どは誇大広告という事実

 

examine.comの評価を見てみる①

examine.comの評価は非常に辛口なんだが。
カカオの評価がものすごく高くて驚いた。

Supplementation with dark chocolate or cocoa extract is worth a look. Unlike conventional high-dose single-antioxidant supplements such as vitamin C, E, etc., the antioxidant activity of flavanols such as (-)-epicatechin found in dark chocolate seem to do all that antioxidant supplements were originally promised to do, without negatively affecting endogenous ROS-signaling pathways.

(訳)

ダークチョコレートやココアエキスは補給する価値がある。
ビタミンC、Eなどの従来の高用量単一抗酸化サプリメントとは異なり、ダークチョコレートに含まれる エピカテキンなどのフラバノールの抗酸化作用は、もともと抗酸化物質サプリメントが約束していたものすべてを行う。それにもかかわらず内因性ROSシグナル伝達経路に悪影響を及ぼすことはない。

この内因性ROSシグナル伝達経路というやつなんだが。

活性酸素による多層階シグナル伝達機構とレドックス恒常性抑制

などによると、最近は今までフリーラジカルと言われて毒でしか無いと言われてきた、活性酸素などの役割が見直されてきているという。

レドックスとは酸化還元のことで。
詳しくはまた別記事にしたいが。

アルギニンやEDE治療薬のところでも見てきたように勃起には一酸化窒素(NO)が大きな役割を果たす。
元々光化学スモッグなど、公害の元凶とも言われていた一酸化窒素が体内での有益な働きを行う、という発見は。
当時驚きを持って迎えられた。

生体内では一酸化窒素は、一酸化窒素合成酵素 (NOS) によってアルギニンと酸素とから合成される。一酸化窒素は細胞内の可溶型グアニル酸シクラーゼを活性化してサイクリックGMP (cGMP) を合成させることによりシグナル伝達に関与する。

免疫に関与する細胞の一種マクロファージは病原体を殺すために一酸化窒素を産生する。しかしこれは逆に悪影響を及ぼすこともある。敗血症ではマクロファージが一酸化窒素を大量に産生し、それによる血管拡張が低血圧の主因となると考えられている。

一酸化窒素は神経伝達物質としても働く。シナプス間隙のみで働く多くの神経伝達物質と異なり、一酸化窒素分子は広い範囲に拡散して直接接していない周辺の神経細胞にも影響を与える。このメカニズムは記憶形成にも関与すると考えられている。

一酸化窒素の生物機能は1980年代において驚くべき発見として迎えられ、一酸化窒素は1992年の「サイエンス」誌で「今年の分子」として取り上げられた。1998年のノーベル生理学・医学賞は一酸化窒素のシグナル機能の発見によりフェリド・ムラド、ロバート・ファーチゴットとルイ・イグナロに授与された。

勿論勃起にも多大な影響を及ぼす。
精力剤の主成分としてシトルリンやアルギニンが加えられているのは体内で、この一酸化窒素を増やすからだ。

どうもココアやダークチョコレートは抗酸化物質として優れているだけでなく。
この不安定なフリーラジカルを発生させることで体内の血流を良くしたり、脳の血の巡りを良くしたりと。さまざまな代謝を活発化させるらしい。

カカオ加工品はどれを買うべきか

以下はexamine.comの要約

カカオにはチョコレートポリフェノール、ココアポリフェノール、カカオポリフェノール、カカオエキス、チョカミンなどの非常に有効な成分が含まれている。

ココアには微量のカフェインが含まれている。気にする人は要注意。

ココアのバイオアベイラビリティ(薬剤学において、服用した薬物が全身循環に到達する割合をあらわす定数)に於いてサプリメントとチョコレート製品の間には大きな違いがない

ココア抽出物をダークチョコレート消費に置き換えることができる。

その理由は以下。
「カカオ抽出物」という語句は、健康上の利益を与えることができるダークチョコレートに見られるポリフェノールの集合体を指す。ココアのポリフェノールの大部分はフラボノイド、特にフラバノールとして知られている部分である。したがって、ココアフラボノイドとココアフラバノールという用語は、ココア抽出物と互換的に使用されることがある。

ダークチョコレートとは、70%以上のココア含量のあるチョコレートのこと。
これがココアポリフェノールの最良の供給源と見なされるのは、風味がよく、ポリフェノール類が高密度に含まれているから。

ポリフェノール類に関して、ココアは、緑茶のような他のカテキン源と比較して、プロシアニジン(カテキン分子の鎖)およびエピカテキンの含有量が多い。

5〜26gのダークチョコレートには65〜1,095mgのフラバノールが含まれている。
ココアフラバノールの標準用量は1日500〜1,000mg。

推奨量は、少なくとも85%のココアを含むダークチョコレート25〜40g。これは約200カロリーのダークチョコレート。

カカオ100%の無糖ベーキングチョコレート(カカオマス)と無糖ココアパウダーはそれよりは良いが、味は無い。
つまりダークチョコレートよりもカカオマスやココアパウダーが良いと言っているが、美味しくはないためダークチョコレートを推奨していると思われる。

カカオマス(cocoa mas)はカカオ豆の胚乳を発酵、乾燥、焙煎、磨砕したもの。
カカオの成分が丸ごと入っている。
ココアパウダーはカカオマスからカカオバターを分離したもの。

チョコレートを変えた4大技術革命のうち

カカオ製品のオランダの加工またはアルカリ化は、カカオ製品中の有益な化合物の異常な急速な損失をもたらす傾向がある。
バンホーテンのココアは失格ということになる。

またミルクとホワイトチョコレートには十分なココアが含まれていないのでココアの素晴らしさを十分に得ることは出来ない。

ということでサプリ的な効果を期待する場合、チョコレートとして美味しくなるような処理は害がある。

タミイ静止画1

なるほど。

私なりのまとめ

カカオには様々な薬効があるが。
その効果を十分に活用するためには、カカオマスか、カカオパウダーが良い。
食べ辛かったらダークチョコレート。
これらはサプリを摂取するのと同じ効果がある。

アルカリ処理をしたココアはエピカテキン、カテキン、および総フラボノイド含量を60%以上減少させるということなんで。
普通に言うココアは全くだめで。
美味しいと言われるミルクチョコレートなども健康増進には立たない。

医学誌The Lancetの論説は、ラベルに表示されることなく苦味を取り除くために有益な化合物がダークチョコレートから取り除かれている場合があるため、健康の改善のためにこのようなチョコレートを摂取する人が増えていることに対して警鐘を鳴らしている。加えて、このような製品は鉛、脂肪、砂糖、カロリーが高く、心疾患のリスクを増大させるかもしれない(ウィキ)

私的には全く砂糖が入っていないカカオマスを買ってみて。
辛口の私は非常に美味しいと感じた。

全く甘みはないが味は濃厚で、ウィスキーやワイン、焼酎日本酒でさえも酒のツマミとして十分に美味しい。
しかもたくさん食べなくても満足してしまう。

examine.comの要約にあったように1,000mgのフラバノールを摂取するにはダークチョコレートを26g摂取する必要があるが。
カカオマスであれば100%なので、18gほどで十分。

今回私が買ったカカオマスだが、Amazonでは2kgで4088円であった。

大東カカオ クイックメルト カカオマス 2kg

 

内容量:1㎏×2
原材料:カカオマス(カカオ分100%)
厳選された豆と独自のロースト技術によって生まれたピュアなカカオマスです。
チョコレート菓子などのコクと苦みづけなどにご利用ください。
溶けやすいクイックメルトタイプ。刻む手間のいらないコイン状です。

これをサプリと考えて1日18g摂取すると111日保つ。するとコスパは約37円。
ココアマスの場合、普通のサプリと違って美味しく食べられる(つまみにもなる)ので価値が高い。

レビューに溶けたのが届いたなどの批判もあったが。
そういう目に合わないためには。
その他の商品を合わせて買うんだったら。
Amazonでも販売している製菓材料DEPOの実店舗のほうが安い。

私実はこっちで買ったんだが。
検索すると、Amazon内の商品のキーワードしか出てこないんで要注意。
私は製菓材料DEPO+鎌倉で検索をした。

それというのもバターを一緒に買おうと思ったから。
バターも通販であれば楽天とかAmazonよりもお店のほうが安い。
しかも5000円以上は送料無料である。
まとめ買いをすれば良いわけなんで。敷居は低い方だとおもう。

もし送料無料だとすると。
カカオマスは2kgで3662円だった。
Amazonで買うより300円以上安い。
バターと一緒だったんでクール便の代金が200円強上乗せしてあったが。
ってことは夏でも希望すればクール便にしてくれるということだし。
梱包もシッカリしていたので。
私としてはこちらのほうがお勧め。

続く