今回で4回目。
抗酸化物質の4段かの防衛システムについて調べて、まとめている。
最初はおーすげーーーー--と思ってワクワクしながら調べていたんだが。
専門の研究報告なんか読まなくちゃいけなくて・・・・・かつそれが英語だったりしてるんで。かなり大変。
まだ取っ掛かりでしか無いが、取り敢えずお腹いっぱい。
今回で取り敢えずのまとめに入りたい。

もっとちゃんとやれ
抗酸化システムの4段階
今まで書いた記事と4段階の防御システム分類は以下の通り。
抗酸化システムの4段階については1・2・3の記事で説明をした。再掲する。
活性 酸素, フ リーラ ジカル の発 生 を未然 に防ぐ抗酸化物質とは 猛毒の酸素から身を守る 4段階の防衛システム1
抗酸化活動の4段階。
(1)活性 酸素種, フ リーラ ジカル の発 生 を未然 に防ぐ。
(2)フリー ラジカル を捕捉, 安定化 させる。
(3)傷害 をひ き起 こす酸化 物の無毒化, 排除, 損傷 の修復, 損失 の再生 を行 な う。
(4)酸化 ス トレスが生 じた とき, 適切 な抗酸化物 を必要な場 に必 要 な量,送り込むという 適応 機能

今回は次へのステップ(自分の勉強としての)のために幾つかピックアップしてまとめてみたい。
前回3回まででまだ書いていないのは防御システムの中でも壊れた細胞や遺伝子などの修復再生機能について。
それから必要なところに修復のための成分を集中させる機能、適応反応についてということなんだが。
最後の適応反応についてはそういう機能があるのか、すごいなあ、やっぱり体って、としか私には今のところ言えない。
知識としては面白いが、私達自身でそれを改善する方法はない。
少なくてもサプリを飲んでどうこうという感じではない。
なので、残った2つのうち補修機能について、外から補強することで強化することができるのか、というところに絞ってみていきたい。
損傷の修復再生機能について
細胞の修復機能
障害を受けた蛋白質を自力で修復する方法があるんだろうかと思って検索してみたら。
細菌細胞外被中の酸化されたタンパク質を呼吸鎖中の電子を使って修復する
という論文を見つけた。
その前書きが読める。
実はフルの論文も読めるんだが、クリックしたらば英語だったんで斜め読みをして。あとで精読しようと思っていたら、次に開いたときには有料になってた(^^ゞ
だから引用するのははばかられる。
これによると細胞内での蛋白質の修復機能が示されていて、この論文では主に細菌の侵入による細胞の損傷を修復する場合ついて書かれているが。
フリーラジカル・活性酸素による損傷も同じように説明できるという。
面白かった。が、今は有料である。
細胞自体にこのような自己修復機能があるわけだが。
蛋白質自体はプロテインなど蛋白質を取り入れるやり方はたくさんあるので。
そういうものを摂取することで再生機能を強化することができる。
以前の記事にも書いたが。外から摂取して細胞に修復効果があるものとしては。グルタミンがある。
グルタミンは体に一番多く存在するアミノ酸で、体内の全遊離アミノ酸中60%を占めているが、体の不調が起きると、それを修復するために大量のグルタミンが消費される。
だからグルタミンの補給は重要である。
グルタミンはある意味体を守る万能の成分であって、体内のグルタチオン濃度を高める働きもする。つまり免疫機構を高める。
その他にも様々な働きがあって万能成分と呼ばれている。詳しことは別記事にしたが。
運動の疲れや痛みを速やかに修復するので、効果が実感でき、非常に人気がある。
最もコスパが良くてお勧めなのはこれ。
Lグルタミン酸 – 体内で最も多く見られるアミノ酸です。筋肉組織の合成と保護、グリコーゲンの生成、抵抗や筋肉のストレス期間の抵抗サポートなど、多くの代謝のプロセスに関与しています。 L-グルタミンは腸細胞の主なエネルギー源の1つで、腸の内層の完全性をサポートします。
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L-Glutamine | 2 g |
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核酸の修復機能
またDNAの損傷に対しては進化の過程でさまざまな防衛システムが構築されてきたということだ。
やはりDNAが壊れてしまったら致命的だからだろう。
DNA修復(DNAしゅうふく、英: DNA repair)とは、生物細胞において行われている、様々な原因で発生するDNA分子の損傷を修復するプロセスのことである。DNA分子の損傷は、細胞の持つ遺伝情報の変化あるいは損失をもたらすだけでなく、その構造を劇的に変化させることでそこにコード化されている遺伝情報の読み取りに重大な影響を与えることがあり、DNA修復は細胞が生存しつづけるために必要な、重要なプロセスである。生物細胞にはDNA修復を行う機構が備わっており、これらをDNA修復機構、あるいはDNA修復系と呼ぶ。
細胞の老化とともに、DNAの損傷の発生頻度がDNA修復の速度を追い抜くようになり、修復が追いつかずに損傷が蓄積する。結果として蛋白質合成が減少する。細胞内の蛋白質が多くの生命維持のために消耗すると、細胞自体が次第に損傷を受け、ついには死滅する。体の各器官において、多くの細胞がそのような状態に達すると、器官自体の能力を弱め、そして、次第に病気の症状となって現れるようになる。
動物実験による研究において、DNA修復に関連する遺伝子の発現を抑制させたところ、老化が加速され、老化の初期に見られる症状が認められ、また、癌化の促進に対し鋭敏になった。また、培養細胞を用いた研究においては、寿命の延長と発癌性物質に対する抵抗性について、DNA修復遺伝子が関与していると考えられている。(ウィキ)
老化や病気のためにDNAの損傷速度が修復機能を上回る事態が生じると。更に老化が進み、癌にもなりやすくなるってことなんだが。
体を構成するさまざまな仕組みを設計し命令を発するDNAは加齢とともに壊れやすくなり、かつ多く体内での生産量が減少するということなんだったら。
外から摂取したほうが良いものではあるんだが。
それにはどうしたら良いのだろうか?
核酸の補給はどうすればよいのか
細胞の再生にはタンパク質の補給とともに、核酸も欠かせない。細胞には核酸が含まれているからだ。核酸は細胞の修復再生の必須アイテムなんである。
なので、もう少し詳しく見ていきたい。
核酸は1869年スイスの化学者ミーシャーによって発見された。
動植物全ての細胞(特にその核)に含まれる高分子有機化合物で酸性を示す。
酸性核酸と名付けられた所以である。
1900年代前半には核酸には遺伝子DNAとRNAが含まれていることがわかり、1953年にはJ・ワトソン(米国)とF・クリック(英国)がその分子構造(以下の図)を明らかにした。
その功績で1962年にノーベル生理・医学賞を受賞したことは有名だ。

By Michael Ströck (mstroeck) – Created by Michael Ströck.Copied to Commons from en.wikipedia.org., CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=694302
生物の細胞は、細胞壁に包まれた細胞質の中に核がある。
その中の染色体にすべての遺伝情報を保持したDNA(デオキシリボ核酸)とRNA(リボ核酸)とタンパク質でできている。
全身の細胞の多くが約200日で新しく生まれ変わるために、核酸を大量に消費している。その核酸は肝臓で生合成(デノボ合成)されるか、食品中の核酸から再合成(サルベージ合成)する形で補われる。
しかし20歳を過ぎると肝臓での核酸生成が減少していく。デノボ合成機能が衰えると核酸の補給が十分に行われないため、細胞の新陳代謝が遅くなる。
その分だけ組織や器官の老化が進む。
核酸の合成もう一つの方法であるサルベージ合成だが。
サルベージ経路(サルベージけいろ、salvage pathway)は、ヌクレオチド(プリンとピリミジン)の分解経路の中間体から再びヌクレオチドを合成する経路である。
サルベージ経路はRNAとDNAの生分解で生成した核酸塩基とヌクレオチドの再生で使われる。脳や赤血球などのいくつかの組織はヌクレオシドの de novo の生合成能が低い、または持たないため、これは重要な経路である。(ウィキ)
つまり体内にヌクレオチドの中間体があれば、核酸は合成される。
そのため、核酸を外部から摂取することが効果があるのではないかという研究が行われ、1976年にはアメリカの開業医B・フランクが臨床経験を踏まえて、核酸を多く含む食品の摂取が有益であることを発表。
核酸ブームが起きる。
ただ、サプリで摂取する場合、ちゃんと体内に吸収されて働くのかどうかが非常に重要だ。
体内で有効に働く物質であってもサプリで摂取してそれが効果的に働くかどうかわからない。
コラーゲンなどは賛否が別れるところだが。
最強の抗酸化物質であるグルタチオンの場合もそのまま摂取してもほとんど体内にはグルタチオンとして吸収されないのである。
代謝による消化作用をくぐり抜けて体内で活動させ、効果を発揮させるためにはどうしたら良いのか。
ということをテーマに商品開発が進められ、体内で効果が発揮されるものが商品化されてはじめて私達がサプリを服用する意味が出てくるのである。
核酸の場合もこの代謝が問題だったのである。
当時は低分子の核酸を摂取する方法だったので、吸収されにくく効果が得られなかった。
普通の食品の中に含まれる核酸成分は低分子のため、腸内で完全に消化されてしまうため。
だからサルベージ合成には使えないのであった。
つまり効果のある商品の開発はできなかった。
そのためブームは大きな広がりを見せることなくしぼんでしまったんである。
そして
ヌクレオチド類は自分自身で生合成するが、食品から摂取されるものはほとんど排泄されるてしまう。
としてサプリとしての摂取効果が疑問視されたのであった。
ウィキにも。効果は不明と書かれている。
ヌクレオチドおよびその結合体であるポリヌクレオチド、DNA・RNAは生物を原料とするほとんどの食品に微量含まれている。これを摂取すると、体内でいったんヌクレオチドに分解されて、DNA・RNAを合成する材料となる。
核酸摂取と核酸合成との関係は未解明な点が多く今後の研究が待たれる。健康食品として錠剤や粉末のものが市販されているが、効果のほどは不明である。(ウィキ)
ではどうすればよいか?ということで開発されたサプリは2つに別れる。
一つは日本のサプリに特徴的なもの。
核酸補給サプリの多くに、サケ白子から生成されるDNA核酸とトルラ酵母などから生成されるRNA核酸鮭のような高分子の核酸が使用されている。
と言うのも鮭の白子や酵母などから抽出された高分子の核酸は最後まで分解されてしまわない。
低分子のヌクレオチドの状態で吸収されるため、各細胞に運ばれてサルベージ合成の原料になることができる、
ということなんで。いずれヌクレオチドが再合成されるレベルの大きさで体内に入り込めたら、核酸は再合成されることは間違いないことだと思うので。
摂取したものがどれだけ核酸の材料として体内にはいるのか。
詳しい研究結果があればみてみたいし、ここに追加していきたい。
おすすめサプリであるが。
「鮭の白子や酵母などの核酸は高分子なので最後まで分解されてしまわない。」という説を取るとすると、海外サプリにはそういったDNA・RNAサプリは見つからなかった。
大概は輸入サプリを紹介するんだが。今回は国産サプリ。
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◆主原料原産地:日本 ◆規格成分(1日3粒あたり):サケ白子DNA核酸318mg、トルラ酵母RNA核酸168mg、ブドウ糖末(無水)90mg
◆【健康応援団のこだわり】 ◆着色料・香料・防腐剤無添加 ◆【1日目安3粒/1袋90粒】 ◆1粒の大きさ:300mg×90粒入 ◆ISO認定国内工場生産
◆原材料に「サケ」の成分が含まれています。 ◆300種類以上農薬検査済み ◆遺伝子組み換え原料不使用
◆お召し上がり方・・・1日3粒目安、水またはぬるま湯でお飲みください。
定期便で1020円。一日のコスパは34円。
もう一つはヌクレオチド複合体を摂取するやり方である。
ヌクレオチド複合体がどれほど、そのまま体内に吸収されるのか。
調べてもよくわからなかったのであるが。
もし吸収されるのであれば、効果は期待ができる。
RNA(リボ核酸として) | 100 mg | * |
DNA(デオキシリボ核酸として) | 100 mg | * |
Debittered Brewer’s Yeast | 525 mg |
¥2,253 一日のコスパ23円弱
国立栄養研究所の健康食品の素材情報データベースでは
俗に、「老化を防ぐ」「美肌効果がある」と言われているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータは見当たらない。ただし、L-アルギニンおよびエイコサペンタエン酸とともに経口摂取もしくは経腸投与した場合、手術後または重篤な疾患の回復促進、免疫機能の向上に有効性が示唆されている。
とあって効果の程は確実なエビデンスがないからわからにと言っているわけだが。これは否定ではない。
一方、効果がある場合もあるとも言っているわけなんで、国立栄養研究所は辛口の評価で有名なところ。
はたして効果があるのか、確実なことは言えないが。
体内に入り込めた場合、核酸の有効性に関しては間違いなくあるようだ。
私は試す価値はあると思うので、国産の方をAmazonの定期便で申し込んでみた。
何しろまだ客観的なエビデンスが積み上がっていないにしろ、もし仮に核酸がちゃんと補充されるのであれば。
DNAがどんどん新しいものにに変わっていくわけだから。
アンチエイジング効果は抜群なわけだし。
聞くところによれば、下半身関連にも効果があるという。
核酸を摂取すると勃起する?
もしそうだったらこんなに嬉しいことはない。
体験した後また別記事で書いてみたい。
核酸の合成に欠かせないビタミン12とナイアシンについてはまた別記事に改めたい。
まとめ
細胞やDNAは傷ついたら修復する仕組みが備わっている。
ただそれも限界があるので必要な成分を外から補給してあげることで、修復能力や再生能力を増すことができる。
ここ4回抗酸化システムについて勉強してみたが。
人の体の素晴らしさに驚くとともに。
もし私達がサプリで補強すればその防衛システムはさらに強化されるかもしれないという希望を持つことができた。
今回は細胞やDNAを修復するために有効かもしれないサプリを見てみたが。
グルタミンの効果は保証付きだが。
核酸に関してはまだ効果の程は実証されていないようだ。
ただ、そういうものでも効果がないとは言い切れないので、わたしはトライしてみる。
その体験を元にしてまた記事を書いていきたい。
全体のまとめ記事はまた別途書いてみたい。
今回はここまで。