前立腺肥大に関して調べているうちに毛生え薬の特効薬が発見されたと言うんで。
面白いなあと思った。
昔は毛生え薬なんて夢物語だったのに。もう10年も前から医薬品として承認を受けていたとは。
と驚いた。
ただハゲていないわたしが知らないのはしょうがないとしても。
髪が薄くなって額の面積が増えてきているわたしの知人も知らなかった。
ハゲの友人が男性型脱毛症(AGA)治療薬のことを知らなかった理由
ハゲになって問題なのは、女性にモテないことである。
ハゲたからといって、ズラもモテない。
多額の投資をして髪フサフサを演出しても、バレたらかえって軽蔑されてしまう、という相当危険な代物である。
こんな重大な問題に直面しているハゲジジイが知らないなんて・・・・・ありそうもない。
なんの手も打たないなんてことがあるのだろうか?
なんで?
普通はもしそんな特効薬があるんだったらば、絶対に知っていなければおかしいだろう。
それで色々と調べてみたんだが。

わたしもハゲはだめね、パス!

女性は残酷だね
ともかく。なる程なあと思ったことがあった。
この情報が広まらないのは、一つは誇大な宣伝広告をしている商品に引っかかるからである。
誇大広告の実態
例えばハゲが治ると噂のスカルプDというシャンプーがあるが、これは別に髪の毛が生えてくるわけではない。
頭皮をケアすると髪の毛が抜けにくくなりますよという話にしか見えない。
(ハゲにコンプレックスがないわたしはあくまでも冷静に物事を見られるのである。)
ハゲにならないように頭をケアしておきましょうね、という話である。
頭皮をケアしておけば、ハゲになりづらいですよ~
と言っている。
それはそれでもっともな話ではあるから否定するわけじゃないけど。
毛が抜けてしまったおじさんはどうするのか?
やはりズラしか方法はないのか?
という緊急かつ切実な欲求をなにげに煽っているところが憎たらしい。
先程のスカルプDには成分や効能をみても髪の毛が生える要素はまったくない。
そんなことは言ってない。
そう思わせる宣伝があるばかりである。そして煽りまくっている。
コレって精力剤の9割以上がそうなんで、わたしにはすぐにピンときた。
私はハゲたことはないが勃たなくなったことはあったからである。( ー`дー´)キリッ

別に自慢するようなことじゃないけどね
コンプレックスがあると過剰に反応してしまいがちである。
わたしも宣伝に乗せられてくだらない精力剤を山ほど買った経験があるからこういうことをやっているのを見ると怒りが湧いてくる。
このスカルプDだって、人コンプレックスを散々煽っていた。以下の広告ではアリバイ作りをしている。
※効果には個人差があります。また、頭皮治療との併用でスカルプD単体の効果ではありません。
と書かれていた。
精力剤の広告にも似たような言い訳が必ず、どこかに小さく書かれていたのである。
しかもスカルプDの場合悪質で。
頭皮治療で髪が生えてきたんだけど、スカルプDも効果もあるかもですよ~とやらかしている。
つまり髪が生えてきたのはスカルプDの効果じゃないとアリバイ作りをしているんである。
最近は事の本質が知られてきて、それもやばくなったのか今はその広告を削除している。
そりゃあやばいよね。
処方箋がないと手に入らない
それで知り合いのハゲが男性型脱毛症の薬のことを知らなかった理由がもう一つあって。
それは医者に行って処方をしてもらわないと薬がもらえないということである。
これは結構敷居が高いので。
真剣に情報を集めないとたどり着けないんである。
わたしも今でこそED治療薬を気軽に個人輸入したりしているが。
その手前にはあふれかえる精力剤とかペニス増大(笑)サプリなんかを買った口である。
流石にバイアグラという名前は知っていたが、最初に飲んだのは泌尿器科に行って相談してからである。
インポは恥ずかしいことなんで、病院に行くのは躊躇した。
なのでだいぶ経ってからいったんだが。
ハゲの場合もよほど困らないと医者に行ってカウンセリングを受けようという気にはならないと思う。
ハゲは遺伝だから
わたしの友人が毛生え薬があるということを信じなかった理由の最大のもの。
それはハゲが遺伝だからである。
ハゲは父方からも母方からも遺伝するが、それぞれ作用の違うものである。
両方のハゲ遺伝子が伝わると悲惨なことになるのかなあなんてつい想像してしまう。
いずれ。
AGAの発症には、遺伝と男性ホルモンが関与していること。
家族の様相にそれが現れる傾向があるとみられているという。つまりハゲの父親か、ハゲの父親を持った母親がいると、ハゲの息子ができる可能性が高い。
遺伝だとしたらこれは運命じゃないのか?と考えるのはある意味当然のことだろう。
DHTを防ぐには
ところが研究の結果、ハゲの人は遊離テストステロンが高い。これは多数ある男性ホルモンの一種で、5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンに変換される前駆体のことである。
5αリダクターゼが活発に働くと、頭皮のDHTレベルが高くなり、毛が抜け始める。
DHTが皮脂腺の受容体と結びつくと過剰な皮脂を分泌させ、毛穴を塞いで男性型脱毛を誘発するからである。
これが遺伝であるというのはAGAチェックというものがあって。つまりはハゲになりやすいのかなりにくいのかのチェックのことだが。
DHTは毛乳頭細胞のX染色体上にあるレセプター(男性ホルモン受容体)に作用して症状を発現させるが、X染色体にはこのレセプター5αリダクターゼを覆い隠すような三次元構造を持つ特殊なDNA配列が存在する。「c,a,g」という三つの塩基が繰り返すことから「cagリピート」と呼ばれるこの構造は長さ(繰り返し回数)に個人差があり、生まれつきcagリピートの長さが異なる。cagリピートが長ければDHTが作用しにくくなるためAGAのリスクは低く、短ければリスクが高くなる。
(ウィキ)
これを見ると確かに生まれつきcagリピートの長さが異なるのであれば、短い人の5αリダクターゼは活発に働くから、DHTは生成されるので、禿になるのはやむを得ない。
確かにAGAは遺伝的な要素が大きく関わっている(^^ゞ
でもこの理屈で行くと脱毛は男性ホルモンのジヒドロテストステロン(dihydrotestosterone, DHT)の作用によって引き起こされるわけなので。
DHTができないようにすればハゲじゃなくなる!ことも確かだといえる。
ってことはテストロンがジヒドロテストステロンに変換されないよう、5αリダクターゼの働きを抑えればいいってことだ。
ということで開発されたのが5α還元酵素(5α-reductase)阻害剤(ジヒドロテストステロン生成阻害剤)であると言う。
他にもジヒドロテストステロンを抑制する事ができる因子があるようなんだが。
今回は前立腺肥大の研究から生まれた育毛剤にについて書きたいわけなんで。
あまり複雑になってもしょうがないのでほかは省略する。
省略はするが、面白い記事があったんでURLを置いておく。
https://www.hairlossrevolution.com/best-natural-dht-blockers/
英語なんだが、翻訳ソフトで読んでもわかると思う。
ハゲの人のコンプレックスというのは闇が深い。
真剣に考えて様々な療法を考えていて、読んでいて面白かった。

https://www.hairlossrevolution.com/best-natural-dht-blockers/
ハゲと前立腺肥大に効果がある5α還元酵素(5α-reductase)阻害剤(ジヒドロテストステロン阻害剤)とは
DTHが前立腺肥大症に効果があるのは?
フィナステリド
もともと前立腺肥大の治療薬として研究してきたものがハゲの人たちの特効薬としての効果が認められたには以下のような経緯があるという。
1991年にフィナステリドの開発が始まり、初め1992年に米国で前立腺肥大の治療薬としてプロスカー(5mg錠)の商品名で認可された。しかし、その後1mg用量での研究によって、男性型脱毛症において毛髪の成長が明らかになり、1997年12月22日、FDAは低用量のフィナステリドを男性型脱毛症の治療薬として認可した。2006年現在では世界60か国以上で承認されている。日本では、1年間の臨床試験を終え、2005年10月に厚生労働省にAGA治療薬として承認され、同年12月に発売となった。(ウィキ)
ということで、フィナステリドは高容量では前立腺肥大疾患の治療に効果があった。
作用機序であるが。
DHTは前立腺の受容体と結びつき、成長を促して肥大や癌を招く。
このDHTの生成を阻害すると前立腺の正常な体積を維持することができる、ということである。
ウィキによるとDHTの生成を促す酵素の働きは以下の様なものである。
3-オキソ-5α-ステロイド-4-デヒドロゲナーゼ(3-oxo-5-alpha-steroid 4-dehydrogenase)または5α-レダクターゼ(5α-reductase)はステロイドの代謝に関与する酵素の一つである。胆汁酸合成、アンドロゲンおよびエストロゲン代謝の3物質の代謝経路に関与する。
男性ホルモンのテストステロンを、より強力なジヒドロテストステロンに変換する。この酵素には、ステロイド-5-α-レダクターゼ1と2(SRD5A1、SRD5A2)の2種のアイソザイムが存在する
とあってフィナステリドはⅠ型のみ阻害するのであった。
そこで近年開発されたのがデュタステリドという薬である。
デュタステリド
フィナステリドに次いで男性型脱毛症治療薬として2015年9月に承認された男性型脱毛症治療薬デュタステリド(商品名:ザガーロカプセル)はそれ以前に商品名:アボルブカプセルとして前立腺肥大症治療薬として2009年7月から承認されていた。
デュタステリドは、5α-還元酵素のⅠ型とⅡ型の両方を阻害する作用がある。
そのためⅠ型のみ阻害するフィナステリドよりも高いDHT(ジヒドロテストステロン)生成抑制効果がある。
その為フィナステリド(商品名:プロペシア)の適応症は「男性における男性型脱毛症の進行遅延」とされていたが。
デュタステリドの承認された適応症は「男性における男性型脱毛症」ということで、発毛を期待させる内容になっている。
また慢性前立腺炎にはフィナステリドはあまり効果が期待できないが、デュタステリドであれば効果があることが確認されているため医療機関ではこちらを使うようだ。
コスパからいってお勧めはもちろんジェネリック
デュタステリドは、有効成分であるデュタステリドを含有するアボルブのジェネリック医薬品です。デュタステリドは、日本国内で承認されているザガーロカプセルとも同一の有効成分です。
デュタステリドは、男性ホルモンの働きを抑えて、肥大した前立腺を小さくし、尿の排泄を促したり、頻尿、残尿感などの症状を改善したりする薬です。また、男性型脱毛症(AGA)にも効果を発揮します。
デュタステリドに含有されている有効成分・デュタステリドは、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)に変換する酵素である5α還元酵素の働きを抑えることにより、血中や前立腺組織中のDHTの濃度を低下させます。肥大した前立腺を小さくし、尿の排泄を促したり、頻尿、残尿感などの症状を改善したりします。男性型脱毛症(AGA)の発現にはDHTが関与していると考えられているため、デュタステリドは男性型脱毛症(AGA)の治療にも有効です。
5α還元酵素のⅠ型のみを阻害するフィナステリドに対して、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方を阻害します。加えて、血中のテストステロンを低下させないため、性機能障害の副作用が少ない薬剤と考えられています。
前立腺肥大症
通常、成人にはデュタステリドとして1回0.5mg(1錠)を1日1回経口投与する。男性における男性型脱毛症
男性成人には、通常、デュタステリドとして0.1mg(0.2錠)を1日1回経口投与する。なお、必要に応じて0.5mg(1錠)を1日1回経口投与する。
3箱(一箱100錠) 10,939円一日のコスパ 約37円。
他に育毛医薬品として「ミノキシジル」がある。「血圧を下げる薬」として使用されていたが、副作用として髪の毛が伸びることが確認されて育毛剤として販売されるようになった。しかし、もともと高血圧の治療のための血管拡張薬であり、その副作用があるのと服用をやめるとまた毛が抜け始めるなどの欠点もある。それとなぜ毛が生えるのか、作用機序がはっきりしていないがジヒドロテストステロン阻害剤とは違う作用をすると言われていて、ミノキシジルは美容形成外科などを中心に処方されている。併用することで効果が倍加するという話もある。日本では医薬品として未承認だ。
本気の育毛ならWの内服薬!フィナステリドとミノキシジルの『フィナミノ育毛セット』が新登場です。
フィナロイド
FinaLloyd(フィナロイド)は、プロペシア錠と同じ有効成分のフィナステリドを含有する男性型脱毛症(AGA)治療薬です。キノリンイエローは一切使用しておりません。フィナロイドに含有されている有効成分のフィナステリドは、毛根中の毛乳頭細胞にある5-α還元酵素の働きを阻害します。男性ホルモンであるテストステロンが、脱毛症の原因となるジヒドロテストステロン(DHT)へと変化するのを抑制することで、髪の毛が薄くなるのを防ぎます。
フィナステリドは、5-α還元酵素への選択性があるため、他のホルモン系への影響による副作用が極めて少ないことが利点の一つです。また、国内臨床試験において、改善率がプラセボ(偽薬)よりも有意に優れていることが確認されており、海外においてはフィナステリド1mg投与5年後の写真評価において、90%の患者で抜け毛の進行を抑える効果や改善効果のあることが認められています。
ミノキシジルタブレット5mg 10mg
ミノキシジルタブレットは、リアップと同じ有効成分のミノキシジルを含有する内服薬です。ミノキシジルタブレットに含有されている有効成分のミノキシジルは、血管平滑筋を弛緩させて、血管を拡げます。血流を増加させることで毛髪再生に必要な栄養素を届けて、毛乳頭を活性化させ、毛髪の成長を促します。
1セット 5,836円一日のコスパ58円
まとめ
ハゲていないので全く興味がない分野ではあったが、ノコギリヤシを調べている中から、タグって行ってこの分野にも目が行くようになった。
この分野は真面目に取り組まれていて、かつ偉大な業績が積み重なってきているようである。
ED治療薬の分野よりも進んでいるかもしれない。
ウィキにも以下のように書かれていた。
50歳男性の半数以上は男性型脱毛症を来たしており、脱毛の治療は米国では年間10億ドル以上の産業となっている。1980年代以降、実際に効果のある脱毛治療として男女ともに薬物治療が増加した。男性型脱毛症および女性の脱毛症に対するジヒドロテストステロン(DHT)の作用が解明され、頭皮の男性ホルモン受容体への作用を特異的に阻害する方法が探求された。いくつかの幸運な発見や「毛包幹細胞、毛乳頭細胞」「毛髪の培養(hair multiplication)」といった魅力ある突破口により、科学に裏付けられた脱毛治療は多くの成果を秘めた研究領域であり続けている。
なお様々な脱毛治療についてはウィキに詳しく書かれているのでそちらを参照していただくとわかりやすいと思う。
今回の記事は5α還元酵素(5α-reductase)阻害剤についてだけだったが。
ハゲは治る!
これがわかっただけでも嬉しい。
ただ問題がないわけではない。
それは性欲が衰えるということだ。
今回はもうそれについて書くことはしないけど、
ハゲを治すか勃起アップを図るかと言ったらわたしは勃起アップを選ぶ。
もともとハゲって精力が強いイメージがある。
幸いわたしはハゲではないが。もしハゲていたとしても前立腺肥大に関しては交感神経α1遮断薬を選び、ハゲを耐え忍びつつ勃起薬を飲んでいると思う。
ということで。
長い記事になってしまった。
今回はここまで。