今回は玉ねぎについて調べてみたい。
玉ねぎは日常的に料理に使う食材なんだが。
知り合いが毎日玉ねぎを半玉ずつ食べるようにしたら調子がいいということだった。
それで調べてみたら、以下のような記事を見つけた。
玉ねぎを食べるとテストステロンが増加して勃起力が高まる?
もしそうだったら非常に嬉しい。
私は毎日とまでいかなくてもサラダにしたり、炒め物にしたりして玉ねぎはよく食べているのである。

勃起関連に効果がありそうだとすぐに反応するのね、相変わらず動機が不純ね

やっぱりまりちゃんとの愛を深めるためには必要だからね

おえ、ウンコ野郎!
見つけたのは以下の記事。
2014/03/20の記事なんで少し古いが、その後いろいろ見てたらば、玉ねぎについて書かれているネット上の記事が。
その記事に書いてある内容(別のソースかもしれないが)を参考にして書かれているんじゃないかと思われるものが結構あったのでそのまま引用してみる。
引用元
日清ファルマは3月20日、タマネギに多く含まれるタマネギアリインがテストステロンの低下抑制作用のメカニズムを明らかにしたほか、テストステロンの低下抑制が老化による性行動の減少の改善につながる可能性が示唆されたと発表した。
テストステロンは男性ホルモンの1つ。加齢によって低下することが以前から明らかになっており、低下が原因で抑鬱や筋力低下、疲労感、性機能低下といった症状が起こる症状を「男性更年期障害」と言う。タマネギアリインは、含硫アミノ酸のうちタマネギに多く含まれるイソアリイン、シクロアリイン、メチインの総称。テストステロンの低下抑制作用を持つ成分として2006年に東海大学が発見したが、これまでそのメカニズムはわかっていなかった。
同社は、タマネギアリインの新しい機能性の発見などを目的に、2010年から静岡県立大学と研究チームを結成。研究チームは、老化促進マウスにタマネギエキスを投与する実験を行った。すると、老化にともない減少する血中テストステロン濃度が3.2倍増加し、精巣細胞のテストステロン分泌能力が若齢マウスと同等レベルにまでに回復していることが確認できたという。さらに、タマネギエキス投与群は生存率が高かったことから、テストステロン増加と生存率の間には何らかの関係があることがわかったという。(以下略)
記事を読んでみた感じだと、とりあえずマウスの実験だし、マウスには効果があったとしても人様に効果があるかどうかはまだわからないってことだね。
人間の場合、タマネギアイリンを摂取した場合に血中テストステロン濃度が上昇するのかどうか、そのエビデンスはこれから積み重ねられていくしかない、というのが結論で。
残念ながらアリインが精力向上に寄与し、下半身ビンビン、といった効果が得られるかどうかといえば、効果があるのかもしれないが、それを示す客観的なエビデンスは得られていないから、声を大にしてすごい効果がありますよ、と言えるほどではないということのようだ。
私は上記記事を裏付ける権威ある評価を見つけることができなかったんで。本当にそんな効果があるのかどうかを今の段階で判断することはできない。
今後の研究に期待したい(^^ゞ
玉ねぎの有効成分
それで玉ねぎに入っている有効成分なんだが。
アリインについて
上記記事に出てきたアリインってニンニクに入っている成分としても有名なんだが、わざわざ玉ねぎアイリンと名前をつけているのはどういうわけなのか?
アリイン(Alliin)は、新鮮なニンニクに含まれる天然のスルホキシドである。アリインはシステインの誘導体である。新鮮なニンニクを切ったり摺り下ろしたりするとアリナーゼによってアリシンに変換される。アリシンはニンニクの独特な芳香の原因である。
システインの誘導体である N-アセチル-L-システイン (NAC)(N-acetylcysteine)は一般的なサプリメントであり、抗酸化剤のグルタチオンへと代謝される。(ウィキ)
玉ねぎを切るとツーンとした臭いがして目が痛くなったりするが、それがアリシンだ。
システインがアリシンに変化しすると、アリイナーゼという酵素によって変換されてアリシンになるという経過を通る。

By Ben Mills – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2625568
アイリンはシステインの誘導体であることから、強力な抗酸化・解毒作用を持つと思われる。
アイリンと同じシステインの誘導体である N-アセチル-L-システイン (NAC)(N-acetylcysteine)は最強の抗酸化成分、グルタチオンの前駆体である。
また今回詳しくは書かないが、ビタミンB1と結合してアリチアミンという物質を作る働きがあることも確かなことで、体内のエネルギー生成能力を高める。
アリチアミンをさらにフルスルチアミンとして加工し、製品化したのがアリナミンという医薬品である。疲労回復、神経の補修などに対するそれらの効果は実証されていて、エビデンスも豊富である。
フルスルチアミンについては以下の記事などに書いた。
それで今まで調べた限りだと、勃起関連だけで言えば、まだニンニクのほうが確実に思える。
私は今キューピーコーワゴールドα-プラスとキヨーレオピンを試しているが、すぐにびんびんになるなんてことはないけど、じわじわと効果が出てきているような気がする。
実際アリインのサプリや医薬品を探してみると、ニンニク由来のものがほとんどである。
玉ねぎ独自のアリインというのがあるのか?アリインはアリインだろ。と思うんだが。違うんだろうか?
アリインについてもう少し深掘りしてみる。
ということで疑問に思ったんで、もう少し詳しく調べてみることにした。
上記記事でタマネギアリインと言われていたものの成分3つををもう少し詳しく調べてみたい。これらの成分はすべて硫化アリルというものである。
イソアリイン…体に余分な糖があるときだけインスリンの効き目を補う効果があると言われている。血糖値を下げる。玉ねぎを生で食べたときに摂取可能。
wc_fa icon=”heart” margin_left=”” margin_right=”” class=””][/wc_fa]シクロアリイン…イソアリインが熱によって変化したのがシクロアリイン。ただし、切ったり加熱しすぎると壊れてしまうので、丸ごととか半玉をラップで包んでチンするなどして食べる。血液中の脂質をサラサラにすると言われている。
ニンニクと同じように、生の成分と加熱してできた成分では働きが違うもののようだ。
ニンニクの歴史や効能 精力はつくのか?その面白エピソードや最低限と知識をまとめてみた アリシンやオキソアミヂンってどんな成分?
これについては以下のような研究報告もある。
環状イミノ酸シクロアリーインは、ラットの血清トリアシルグリセロールを減少させる
佐賀大学 柳田晃良教授らの研究だけど。
英語なので、読みづらいとは思うが、以下は概要のところを翻訳ソフトで日本語に変換しただけのものだが。意味はわかると思う(^^ゞ
タマネギは高脂血症を減らし、アテローム性動脈硬化症を改善する可能性がある。しかし、この現象の原因となるタマネギの成分は分かっていません。
本研究では、Sprague-Dawleyラットの脂質代謝に及ぼす玉葱中の硫黄含有イミノ酸であるシクロアリンの効果を調べた。アテローム発生飼料に0.1%および0.3%レベルで補充した場合、シクロアリンは、コントロールと比較して血清トリアシルグリセロール(TAG)濃度を約40%低下させた。血清コレステロールエステルレベルもまた、シクロアリル基の減少傾向を示した。肝脂質レベルは群間で同等であったが、TAGおよびリン脂質含量は両方のシクロアルギン群でわずかに高かった。食餌サイクロアリンは、TAG合成に関与する肝臓酵素活性(ホスファチジルホスホヒドロラーゼ、リンゴ酸酵素、およびグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ(G6PDH))に有意な影響を及ぼさなかった。結論として、食事から摂取するシクロアリンは、肝臓での肝臓のTAG合成および含量に影響を及ぼすことなく血清TG低下効果を有し、肝臓におけるリポタンパク質会合および分泌プロセスの変化を示唆している。
とあって、ネズミの実験ではかなり効果もあるようではある。
だが、「 健康食品 」の安全性・有効性情報 タマネギ 2007/4/3 独立行政法人 国立健康・栄養研究所によれば
コレステロールや血圧を下げる、血小板凝集を抑制するなど、循環器系に対する作用が注目されているが、ヒトにおける科学的実証は十分ではない。
として、まだまだ解明されていないことが多いため、権威あるところの評価ではいまいちである。
しかもこれらのアリインは玉ねぎにはは0.1%未満しか含まれていないんだとか。
効果があったとしても少量では効果が見えないだろう。
メチインといえば臭い、というイメージが直ぐに頭に浮かぶ。
なにせ玉ねぎやニラのあのとんでもないニオイのもとだ。
ニラの場合は特に有効成分の90%がメチインで、特に臭いのはそのせいである。
ニラ食べたあとでキスをしないでね
でも、胃がんの原因のピロリ菌を抑制・殺菌する効果があるという。
「メチインから生じるS-メチルメタンチオスルフィネートは抗生物質耐性株の除菌にも有効。除菌薬と併用しても薬の効果を阻害しない」(前宇都宮大学農学研究科の宇田靖教授)。
というような研究が行われ、さまざまなエビデンスが積み重なってきている。摂取する価値はありそうだ。
が、摂取するとしても食材に含まれている量が微量なので、効果を得るためには玉ねぎを食べるんじゃなくてサプリで摂るしか無い。
例えばこれ。
ソフトジェル1粒あたり、ニンニク球根 8個分
無臭
総活性 8000 mcg
純度 & 効能保証
ガーリックリッチ™ 無臭ソフトジェルは抵抗と心血管系を支援します。最大の生物学的利用能のために処方された腸溶性コーティングソフトジェルは、ソフトジェルが小腸に届くまでアリインからアリシンとそれに続く有効成分の分解を遅らせます。
ガーリックリッチニンニク(Allium sativum)濃縮物(球根) | 500 mg | * |
提供:アリシン、アリイン、ガンマ – グルタミルシステイン | 8000 mcg(0.8mg) |
¥2,845 一日のコスパ 24円弱
アリイン指定でサプリで摂取するとするとあまりない。
それぐらいであれば、キヨーレオピンなどのほうがお勧めである。
キョーリックとは何?
熟成ニンニクエキスリキッドは100% 有機的に†植えたニンニク球根から作られた。そしてそれらを熟成して、ユニークな抽出プロセスで悪臭を除去してキョーリックのみにある化合物を熟成させた。
なぜキョーリックを取るべきか?
キョーリックを使うことでいくつかのメリットがある:
- 健康な心臓血管。 熟成ニンニクエキスがあなたの心臓血管、健康なホモシステインおよびコレステロールレベルをサポートする。
- 健康な抵抗系。 キョーリックはあなたの自然な防御をサポートする。
- 解毒。 キョーリックはグルタチオン、身体の自然な解毒作用を生成するために肝臓を支援することが研究から分かった。
- アンチエイジング 弊社のユニークな有機栽培ニンニクの自然な老化現象(20ヶ月まで)があなたの老化を防ぐことができる!キョーリック液がこの特殊なプロセスによってユニークで有益な抗酸化化合物を有する。
キョーリックをどのように取るか?
あなたの好きな食べ物と一緒に1/4ティースプーン以上のキョーリック液を取る。または1ティースプーン以上を取る。 #00 錠、一日食事と一緒に2回を取る。キョーリックは安全だから必要に応じてもっと取ってください。
¥2,079 60日分。一日のコスパ2,079÷60=35円弱 一ヶ月にすると1000円ちょい。
ケルセチン
ケルセチン …ルチン、ヘスペリジンと共にビタミン様物質(ビタミンP)の一部.なのでこちらの方はその効果の程は確実だ。
ビタミン様物質というのはビタミンと同じ働きをするが、ビタミンの定義に当てはまらないものをいう。その働きについては間違いないと太鼓判を押されているのである。
抗酸化作用、抗炎症作用、抗動脈硬化作用、脳血管疾患の予防、抗腫瘍効果、降圧作用、強い血管弛緩作用があり、解毒酵素であるグルタチオンを増やすという研究報告もある。
以上見てみても、すごい効き目がある成分だということがわかる。
ただこのケルセチン。フラボノイドの一種で、別に玉ねぎだけに存在しているわけではなく、配糖体(ルチン、クエルシトリンなど)または遊離した形で柑橘類やソバをはじめ多くの植物に含まれている。
クェルセチンを多く含む物は、ケッパー(1800 mg/kg)、リンゴ(44 mg/kg)、お茶(チャノキ、2000-2500 mg/kg)、タマネギ、ブドウ、ブロッコリー、モロヘイヤ、ラズベリー、コケモモ(栽培種74 mg/kg、野生種146 mg/kg)、クランベリー(栽培種83 mg/kg、野生種121 mg/kg)、オプンティア、その他、葉菜類、柑橘類など。(ウィキ)
また玉ねぎの場合、ケルセチンの多くは皮の部分に含まれているものなので(むき身の27倍含まれているとか)、料理して摂取するわけにもいかない。
もし摂取するのであれば、やはりサプリで摂取するしか無い。
一番無難なものを紹介しておく。リボソーム化してあるとか活性化してあるとか。
そういうもののほうが良さそうなんだが、値段も高い。
それらについては次回に検証してから紹介をしてみたい。
ケルセチンブロメラインは Dimorphandra mollis植物の種子のさやからエキスされたフラボノイドケルセチンを支給する。フラボノイドは、多くの植物や食品に見られる「半必須」の栄養素である。ブロメラインは、パイナップルの茎から由来された酵素複合体である。
小血管内のティッシュの完全性を促進することで、ケルセチンは、抗原物質に対する体の反応を変更し、フリーラジカルの形成を阻害し、循環器の健康をサポートしています。ブロメラインはティッシュの快適さをサポートし、ケルセチン吸収を高めることができる。
ケルセチン500 mg
ブロメライン250 mg
¥2,398 一日のコスパ27円弱
まとめ
今回は身近な食材玉ねぎについて見てきた。
玉ねぎにはいろんな効果があるが、食用ではそれほど有効成分を摂取できないということがわかった。
イソアリイン、シクロアリイン、メチインなどの玉ねぎに含まれるアリインは、男性ホルモンを増やすとか、血液をさらさらにするとか、血糖とを下げるとか。
様々な効果が謳われているが。
はっきり言ってその効果にはまだ確たる証拠はない。
ただしアリインは体内でビタミンB12とくっついて体内でのエネルギー生成を活発にしてくれるので、そのあたりの効果は確実だ。
また精力が増すということについても体感的には納得ができる。
人間に対する臨床実験報告などはまだ見当たらなかったし、あってもまだまだ確実な効果を立証できるまでいっていない。
ただ、さまざまな動物実験においてその有効性は示唆されているので、よく分からない精力剤成分よりはずっと信頼感がある。
摂取する価値はあると思う。
またケルセチンについては、ビタミン様物質(ビタミンP)の一部.なのでこちらの方は客観的に見てその効果が確認されている。
様々なサプリの謳い文句にもその効能が書いてある。
宣伝文句なんで眉に唾つけながら見る必要があるが。ケルセチンの場合、経口摂取してあまり障害がなく体内に吸収されるようので、ケルセチンの効果はそのままサプリの効果だと言っても問題がないようである。
例えば以下なんか。
ケルセチンは、細胞の健康と機能をサポートするバイオフラボノイドである。人間の細胞培養研究において、本製品は炎症を引き起こす物質の製造及び放出を阻止し、季節的に変化する環境に健康な抵抗応答をサポートすると示されている。また、内皮の完全性を維持し、すでに正常範囲内にある健康な血糖値をサポートすることで、健康的な心臓血管系を促進する。
その効果はあると思われれる。
ただ、先に紹介したサプリはその有効成分を玉ねぎ以外の植物から抽出している。
アリインはニンニクから。
ケルセチンはブラジル産の「Dimorphandra mollis」という木の果実の鞘から抽出したものだという。

https://alchetron.com/Dimorphandra-mollis-2381327-W
国産のサプリは玉ねぎから抽出したものを使っているようだが。
次回国産サプリとの比較などをしてみたい。
ちと尻切れトンボになっているが、集中力が途切れてきたので。
今回はここまで。あたらためて玉ねぎのこともまとめてみたい。
続きの記事を書きました(^^ゞ以下ご覧ください。