今回はイチョウの葉エキスについて調べる。
イチョウの葉エキスが精力剤メガマックスに入っていたんだが、コレってあっち方面にも効果があるんだろうか?
イチョウの葉エキスといえば、認知症の改善、そりゃあ血流が頭にも行くようにする効果があれば、その余力でペニスにも血流は流れては行くんだろうが・・・

ガッチャンも最近は物忘れするようになってるから、イチョウの葉なんか良いんじゃない?

期待している
イチョウの葉エキスとは
よく言われることは。
イチョウの木って人類が誕生する以前、2億5千万年前から地球に存在していて、今も生き残っているからすごいんだぞ!というもの。
この手の比喩ってサプリの誇大広告の常套手段。
とは言えイチョウって調べてみるとやっぱりすごい。
イチョウの木がなぜそんな昔から存在していたのかがわかるかというと、約1億5千万年前のジュラ紀から白亜紀にかけて、イチョウ科の植物は大繁栄していたから。
つまりはイチョウ科の植物の化石もたくさん残っている。
まさに恐竜全盛時代にイチョウの木は世界中で繁茂していた。
この画像はシンガポール動物園での恐竜(もちろん作り物)なんだけど、周りを熱帯植物じゃなくてイチョウの木で飾らないといけなかったんじゃないの?
化石が山ほどみつかってるために、わたしたちはイチョウって2億5千万年前から地球に存在していたんだぞ!と言えるわけだ。
もしもっと長く生きている植物があったとしても数が少なかったら化石として残っている可能性は少ないからわからない。
とは言え研究によれば、氷河期にはいると、まずは南半球で絶滅する。
その後、北米、ヨーロッパ、日本でも絶滅し、中国南部において現在あるイチョウただ1種だけが生き残った。
なのでこのイチョウは裸子植物門イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属に属する、中国原産の裸子植物産と言われている。
それが渡来した時期に関しては諸説あるようだが、平安時代後期ぐらいには中国から日本に伝わり、それが現在私達が目にするイチョウなのだという。
まあほぼ同じ植物が3億年もそのまま種を絶やさずに生き残っているものは殆ど無いから、たしかにすごいわ。
それでこのイチョウ。葉の形や落葉することからして広葉樹林じゃないのと思ってたんだけど、なんと針葉樹林だったということが今調べてわかった^^;
広葉樹の葉のように見えるのは、杉や松のような針のような葉っぱがたくさん集まって扇状に変形したからなんだと。
そういえば、よく見れば、葉っぱに浮き出る模様は葉脈じゃなくて、葉の先から放射状に線が伸びている。
松の葉っぱはまさに針のような形をしている。
イチョウの葉がなぜ健康に良いとされるようになったのか 効能はあるのか?
イチョウの葉の研究が行われ始めたのは1960年代のドイツ。
既に絶滅していたヨーロッパにイチョウの種子が持ち込まれたのは1692年。
ケンペルが長崎から持ち帰った種子からはじまり、オランダのユトレヒトやイギリスのキュー植物園で栽培された。
ヨーロッパのイチョウの木は日本からの輸出品だった。
ドイツでイチョウ葉エキスが医薬品として認められたのは1965年。
その後、ヨーロッパを中心に広まっていったわけだが。
ドイツでは、フラボノイド22 – 27%、テルペノイド5 – 7%(ビロバライド2.6 – 3.2%、ギンコライドA,B,C 2.8 – 3.4%)、ギンコール酸5 ppm以下の規格を満たすイチョウ葉エキスが医薬品として認証されており、日本においても(財)日本健康・栄養食品協会が同様の基準を設けている(ウィキ)
イチョウ葉エキスが健康に良いと注目される理由の一つに「フラボノイド」「テルペノイド」が含まれているということがある。これらは血行の促進に効果があるといわれているが。
それはイチョウ葉エキスには30種類のフラボノイドが含まれているから。またテルペノイドは血管拡張機能があり、血栓を防ぐ働きがあるからなんだそうだ。
その働きの主なものはテルペノイドを構成する成分のひとつギンコライドの働きであるとされている。
またギンコライドは血小板活性化因子(PAF)を抑制する働きも持っている。PAFは、アレルギーを引き起こす原因になる物質のひとつだからアレルギーの改善効果もある。
臨床実験では以下のような有効性が報告がなされている。
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認知症の改善
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記憶改善
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脳機能障害の改善
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末梢循環障害の改善(ウィキ)
このことから集中力・記憶力を高めたり、認知症予防に効果があるとか、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞貧血防止など血管に関する疾患の改善、も期待されているとか、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など様々なアレルギー疾患の治療。さらには活性酸素から身体を守る抗酸化作用が働き、肌の細胞の老化防止、がん予防にもなるとか言われているが。
これらは上記のようないくつかの臨床実験の結果を踏まえて、語られているものである。
言うまでもないことだが、
臨床実験は医薬品規格を満たしたもので行われ、その結果が公開されている。
だからその基準を満たしていなければ、同様の効果は見込めない。
その点日本のサプリはそれらの表示を怠っているものがほとんどだ。こういうイチョウの葉エキスでは効果あるのか無いのかはわからない。
また、アメリカ国立補完統合衛生センターによる高齢者3000人を対象とした研究では、イチョウには認知症もしくは認知機能低下の予防や緩和には役に立たなかった。という報告があげられた。
このセンターは伝統医学で言われている効果が本当に現れるものなのかを様々な臨床事件で検証する組織だが、ここでの検証ではイチョウの葉エキスは効果がないという結果が出ているということだ。
更には「ギンコール酸」は副作用を引き起こす物質である。銀杏を触るとかぶれたりするのはギンコール酸のせいだ。ギンコール酸5 ppm以下と記述されているのはそのためである。
「ギンコール酸」の入っていないのが良いサプリですよ、と書かれた記事もいくつか読んだが、はっきり言ってそれは当たり前である。
調整していないサプリのほうがおかしいのである。
銀杏の葉っぱを煎じて飲む人がいるが、あれは危ないからやめておいたほうが良い。私も以前勧められたことがあったが、やらなくてよかった。
「ギンコール酸」を過剰に摂取する可能性があることが今回調べてみてわかった。
今回書いたようなことは最低限の知識だけど、それを知るだけでも役に立つ。
それに今までの思い込みが修正されてしまった。

また今回も考えが変わってしまったんだね。今までいかに無知だったかってことだよ、それは。
結論とおすすめサプリ
なんだかいろいろ調べてみるとイチョウの葉エキスってそんなには効果がないような気がしてきた。
様々な記事をチェックしていると、その効果を喧伝しているサイトは山ほどあったが。
それはドイツでの臨床実験を踏まえ、そういう結果が出るんだったらばこういう効果も、ああいう効果も見込めるんじゃないかって敷衍して書かれているだけのような気がした。
しかもどのぐらい服用するとどういう結果が出るのかなど具体的なことが書かれているサイトも少なかった。
ボケ防止なんか目に見える効果があるわけじゃなし。
アメリカの権威ある研究所は認知機能の改善には効果がないと断言しているし。(他の効果はあると思うけど)
それなのに・・・・・・・
効果がわからない割には副作用の方はしっかりあるんである。
しかもメガマックスという有名精力剤の成分にも含まれているので勃起にはどんな効果があるのかと思ったが。
どうやら直接的な影響はないようである。
なので今回は更にこれ以上込んで書く気をなくしてしまった。
私は実はイチョウの葉エキスには期待していたんだが。
残念である(T_T)
更にいろいろと見てみたら、「ボケ防止に効く」と謳っているサプリ成分の多くが臨床実験でその効果が実証できず、疑問視されている、ということも知った。
こうなるとさらなる深掘りが必要だ。まあそのうち別記事で書いてみたいが。
脳に対する効果がわかっているものとしては「フェニルアラニン⇒チロシン」がある。
こちらの方は科学的根拠も十分である。
とはいえ、実際に信頼できるショップの商品にあたってみると満足度は高いようなので、それなりの効果を実感する人も多い成分だとは思う。
サプリ成分は「その効果の本質が、現在の科学ではわかっていない」というものが多いので、経験値によって効果があると言われているものを試す価値はないわけではない。
今回検討したのはコレ。
エクストラストレングスギンコは高品質のイチョウ葉の標準化された抽出物を供給し、独立実験室の分析によって確認されたように、24%のフラボングリコシドと6%のテルペンラクトンの最小値を含むことが保証される。
脳内の血液循環をサポートし、精神機能とメモリを促進する
このイチョウ葉エキスはエチカルナチュラルズ社が開発したProfileProven品質保証システムによって保証されている。このプロセスは、純度と効力を保証するために、製造の各段階で最も大規模なテストとスクリーニングを含んでいる。
1カプセルあたり
イチョウエキス(葉) フラボン配糖体28.8mg、テルペンラクトン7.2mg |
120 mg |
¥2,494一日のコスパ ¥2,494÷360=7円弱
この商品は医薬品レベルの品質を示している。海外製品はこのあたりしっかりしているものが多い。
成分表示をしていないでムードで売ろうとする国産サプリには辟易。手本にしていただきたい。
それでこの品質で一日7円のコスパで、月210円である。
その金額で頭の改善ができる(かもしれない)のであれば、コスパからいって期待値はかなり高い。
月210円ならダメで元々だからである。
いずれ脳系サプリについては時間をとって調べてみたいものだ。
記憶力を増すとか、集中力をつけられるサプリは存在するので、それらとの組み合わせなどでイチョウの葉エキスも活用してみたい。
今回はここまで。
追記(2017/11/15)
スマドラのことを調べてたら、銀杏の葉エキスに関して説得力がある臨床実験報告が見つかった。
記事の中に書いておいたが、
以下転載しておく。
結論的には銀杏の葉エキスは認知能力の低下を抑制する効果は確かにあるらしい。
この記事全体は、銀杏の葉エキスの効果について否定的な内容になっているが、訂正をしておきたい。
もう少し深掘りをしたら再度銀杏の葉エキスについての記事を書いてみたい。
転載部分
まだピラセタムなんかについて書く段階ではないが、銀杏の葉エキスを長期に服用したらどうなるかという臨床実験があって。
20年間に渡って調べた実験データがあるんだが。その中で比較薬としてピラセタムが選ばれて。長期に服用した場合の比較結果したところ。
銀杏の葉エキスを服用した人たちは認知能力の低下がそうではない被験者よりも低かった。
つまり長期の銀杏の葉エキス摂取では認知能力低下を抑える効果があることがわかった。
だが、ピラセタムを長期間服用した被験者は認知能力の低下が著しかった。
何もしなかった人よりも認知能力が低下したというんである。Ginkgo Biloba Extract and Long-Term Cognitive Decline: A 20-Year Follow-Up Population-Based Study
つまりピラセタムを長期間服用するとおバカになってしまうという結果が出た。
ピラセタムを服用するとアルツハイマーになるかもしれない?これはかなり信憑性がある臨床実験だ。
画像は実験結果をグラフで表したもの。
一番上がイチョウの葉エキスを摂取した被験者。
真ん中の線。一直線に下降しているのがピラセタムを摂取した被験者。
一番下がプラセボ。何もしていない被験者。
縦軸は認知力横軸は時間。
これを見るとピラセタムを長期に渡って摂取した場合、認知能力が激落ちすることがわかる。
これに関しては様々な反論もあって、論文中でもなぜそうなったのかということについては語られていないが。
この実験報告のような、頭が良くするために飲んだはずのスマドラが私達を認知症に導く可能性すらあるという、恐ろしい臨床実験結果も見つけてしまったのである。