今回は朝鮮人参または高麗人参と呼ばれているものについて調べてみようと思う。本来日本ではオタネニンジンというそうだ。
私が思うには高麗人参ってブランド化されすぎてて、割高じゃねえの?って!
私一年にわたって某高額朝鮮人参サプリを服用したことがある。
まあそれなりに体の調子は良くなったような気がするけれど。
高いなあと思いながらいつも飲んでいた。
マリちゃん静止画1

そういえば前◯◯の◯というのを飲んでたわね。

今回はそういう恨みもあるんで、辛口批評をしてみたいと思う。
 

オタネ(朝鮮)人参ってなに?

朝鮮半島から中国東北部が原産であるウコギ科の多年草。ちなみに食用の人参はセリ科の植物である。

引用元
By FloraFarm GmbH / Katharina Lohrie – Bild selbst erstellt, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3124085

成分としては様々なものが含まれている。
ミネラル(マグネシウム・鉄・カリウムその他)サポニン(ジンセノサイド30種類以上)アミノ酸(アルギニンその他)
特に人参特有の効果を発揮するのが根から抽出されるジンセノサイドとよばれるサポニン群。
昔から糖尿病、動脈硬化、滋養強壮に効能があるとされてきた。
 
この朝鮮人参の効能のもととなるといわれているサポニンだが。
 
白色の無定形粉末で、両親媒性を持つため、水に混ぜると溶解し、振り混ぜると石鹸のように泡が立つなどの界面活性作用を示す(ウィキ)
とあって石鹸のもとみたいな成分だということだ。そして界面活性作用を持つことで、細胞膜を破壊するなど、毒性を持つものが多いと言う。
そんなサポニンがなぜ体に良いんだろうか?たかが石鹸だろうが!
と疑問に思う(私のことだが)ところだが。
 
すぐさまおかしいとツッコミを入れようと思ったら、実際には漢方薬成分にはサポニン配合のものが多いんだとか。
ほほおおおおおおおお 漢方薬に?じゃあ効果があるんだろうか!
なんで?
と思って調べはじめたら、どうもサポニンと言っても植物によってその働きが随分と違うらしい。
 

朝鮮人参の研究から有名になったサポニン

サポニンの効能

サポニンは、植物特有の苦味や色や香りの成分で、コーヒーやお茶の苦味もサポニンのせいであるという。
これらは植物自身の細胞を紫外線や害虫から守るために作り出したもの。
だから抗酸化作用がある。

このような成分のことをファイトケミカルと言うが、私達の体内に入れることによって有害な活性化酸素から守ってもらうことができる。
活性化酸素を除去するということは老化の防止にも役立つ。更にはサポニンには、免疫機能を担う「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」を活性化させる働きがある。体は外部から侵入するウイルスや細菌から守リ、風邪やウイルスなどにかかりにくい体を作ることができる。
アンチエイジングや病気の予防になるってことだな。

またサポニンは両親媒性を示す。石鹸の成分としても使われることでもわかるように、脂分を溶かす働きをする。
その為血中の過剰な脂質が取り除かれ、血栓ができるのを抑制する。血清脂質を下げる作用があります。
イメージとしては油でドロドロだった血液がサラサラになるという感じ。血管の劣化に由来した心筋梗塞、脳梗塞など血管系の疾患などの生活習慣病の改善にも効果があると言われている。

血管がきれいになるから、それに関わる様々な病気を防げるってことだ。

更にはこの両方の働きによって肝臓機能の回復や脂肪肝の改善が期待できる。

肝臓は解毒、代謝、胆汁の生成、さらには過酸化脂質の分解などを行う。
脂質やコレステロールは活性酸素によって酸化されて、過酸化脂質に変化する。
しかし、サポニンを摂取することで、活性化酸素を抑え、脂質を溶かす働きが促される。

その結果、肝臓の負担が減ることで、肝臓の機能の回復や脂肪肝の改善を図ることができる。(研究論文)リンク切れ

肝臓にも良いのか?すげえな。

 また朝鮮人参に含まれるジンセノサイド類のいくつかの構造は、ステロイドホルモンに似ている。
これらが性機能の改善に影響すると考えられている。
あまり効果があるとも思えないが、そういう下半身関係にも役に立つかもしれないってことだな。

1960年の「第80回日本薬学会年会」において発表された「朝鮮人参のサポニン質について」(藤田路一、糸川秀治)と題する研究があって、それを皮切りに多数の研究者が人参サポニンの研究に取り組むようになったと言う。その結果サポニンの上記の様な効果がが確かめられた。

サポニンという名称が有名になったのもこの頃から。

これをみてみると、朝鮮人参の効能と言われているものの多くがサポニンのおかげだということが見えてくる。
だったら朝鮮人参と同じ効果を得るためには何も高価な人参である必要はないのではないか?という疑問が湧いてくる。

サポニンの摂り方

食品としてサポニンが多く含まれるもの

サポニンは、主に次のような食品に多く含まれていて、食品から摂取する分には副作用はない。

  • 大豆
  • 高麗人参
  • 黒豆
  • ごぼう

こうしてみると高麗人参だけがダントツで高価なんである。大豆やごぼうじゃだめなんですか?と言いたくなる。

朝鮮人参はブランドの上にあぐらをかいていないか?

現在朝鮮人参には以下のような効用が知られているという。

食欲不振
下痢
疲労回復
虚弱体質の改善
血糖値上昇抑制
インスリン感受性改善作用
認知症や記憶力の予防・改善
生活習慣病の予防・改善
血行促進作用
抗ストレス作用
冷えの改善
更年期障害の改善
滋養強壮
勃起障害の回復
精子数と精子運動性の向上
一部の腫瘍に対する抗腫瘍作用
不妊への効用

漢方薬として高く評価されて、長年使われていて安全なことは間違いないとしても。
ものすごい効能である。

だがどうしてそんなに効果があるの?という説明についてはネット上の様々記事を見てもよくわからないところがあった。
特にアフィリエイトの記事なんかは私から見ると、すごいすごいと書かれているがなぜすごいのかという説明が嘘くさいなあというものばかり。
そして紹介している商品は高いものばかり!!

私の中では朝鮮人参は精力剤に限らず、健康サプリとしても評価が低いので、イマイチだなあという評価。。

私が知りたい高麗人参の真実

高麗人参の成分量は場所、環境、収穫するまでの期間など様々な要因で変わる。

高麗人参は、収穫方法によって成分が変わるはず。 マカなんかもそうだ。 だからそれらの情報をきっちりと明記しないものはまず最初からパス。
果たしてどうなっているんであろうか。

栽培期間や加工法・使用部位は明記してあるものが多い。

大体高麗人参の高額プリに使われるのは4年根(収穫するまでに4年かけて育てたもの)と6年根のようだ。
もちろん6年根のほうが効果が高いと言われている。

また、加工方法によって白参(皮をとって根を天日干しにしたもの・または濃い砂糖水につけてから乾燥させる)と紅参(皮をむかずに根を湯通しをしてから、乾燥させたもの)にわけられる。 紅参に含まれる高麗人参の有効成分が多いと言われる。

6年根を使って紅参として加工されたものですよ、と言うのは売らしくて、強調しているショップは多かった。
また高麗人参の採取場所も書かれていることが多い。
ここで採れたんだから品質は最高ですよ~というわけで、産地のブランド力をアピールしている。
こちらとしてはよく知らないので、そういうもんなのか、と情報の一つとして頭に入れて置くしか無い。
が、いずれそれらは商品の良さをアピールするのに有効らしいのである。
 
しかし。肝心要の高麗人参エキスの抽出方法と成分を表示しているところは殆ど無い。これは一体どうしてなんだろう。

高麗人参エキス抽出法

トンカットアリのところでも書いたが、エキスの場合、抽出法によって品質に差が出るのは当然のこと。だからできる限り、どんなやり方で抽出したのかが表示されていてほしいものである。

トンカットアリはすごい成分なのか?効果の元ユリペプチドを高濃度配合したLJ100ってなに?

高麗人参の場合は2つあると言われている。本当はやりかたによってはもっと区別がつくはずだと思うが、今の段階では私は以下の様なことしかわかっていない。

①高麗人参を35~40度のアルコール(エタノールなど)に漬け込み、高麗人参の栄養素を抽出するアルコール抽出方法方法。
抽出するのに時間がかから無いので大量生産が可能。またアルコールで殺菌がなされるため安全性が高い。
ただし、抽出できる成分は限られてしまうので、高麗人参の薬効をすべて活用できるわけではない。

②高麗人参をミキサーなどで粉砕し、それを水に漬け込んで時間をかけて抽出する水抽出法
抽出の仕方についてはさまざまなバリエーションがあるという。
このようにじっくりと成分を抽出するとアミノ酸・たんぱく質・サポニンなどの成分をほぼすべて抽出することができるが、時間がかかるので、高級品にしか使われていない。

このように違うわけなんで、この商品独特の製法で素晴らしい商品を生み出しました、などといかにもすごそうな宣伝とかしている暇があったらきちんと抽出の仕方を表示してもらいたい。

エキスの成分割合はなぜ書いていない?

エキスにした場合の成分を一定量に調整しているはずの内容が明記されていない。

マカの記事のところにも書いたが、マカは採取される場所や環境によって成分が違うので、粉末の成分表示することができない。 しかし何らかの方法で抽出したものであれば、成分量を測定できる。まともな海外サプリであれば、マカエキスを使った場合にはマカの有効成分ベンジルゲルコシノレートの量が書いてある。
ベンジルゲルコシノレートの量とまで行かなくてもエキスの量が表示してあっても良いのではないか。

マカってどこがすごいの?精力剤としての価値は?騙しが横行するマカの偽装表示とは?

そのあたりをはっきりとさせずに素晴らしい効能がありますよ、だから高くても仕方がないですね、と広告する商品ばっかりなにのは流石にうんざりさせられる。
精力剤も相当怪しいものが多いが、高麗人参のサプリも私的には怪しいものが多いと思う。
効果があるとして、成分そのもののブランドは確立している高麗人参だが、有効成分はどのぐらい入っているのかなど、きっちりと消費者が判断できるような数字を表示してほしい。

そしてすごいすごいという割には最後はきっちりと成分の効果を自分で下げているんである。

高麗人参は医薬品ではありません。だから効果はすぐには実感できません。
時間をかけて体質を改善したり、様々な病気を予防するためのものなので一週間や二週間単位では実感できませんよ。
少なくとも数か月はこの高いサプリを買い続けてください。
高いからって一回や二回買って効かないって諦めたら、それはあんたが悪いんです!(*^^)v
 
と(言い回しは少し違うが^^;)堂々と書いているんである。

海外の朝鮮人参サプリは成分がきちんと表示してあってコスパが良い

海外サプリにはそんな長々とした宣伝文句はなくて、必要なものだけが書かれている。

例えばこれ。

一回分の液体に入っている成分

朝鮮人参とエレウテロブレンドレッド
中国人参(根エキス)300 mg、 
朝鮮人参(根エキス)300 mg、 
エリューテロ(根エキス)200mg、 
アメリカ人参(根エキス)200 mg。
1,000 mg

¥1,408

またはこれ。

2カプセルあたり

Panax Ginseng (Root)

1 g (1,000 mg)

2000年以上、人参の植物の根は、それらの爽快、強壮、強壮特性により中国の本草学で評価されている。使用の長い歴史の結果として、朝鮮人参は、現代の科学者によって広く研究されており、ジンセノサイド、フェノール類、およびその生物学的活性に貢献する糖類を含む数百の化合物を有することが見出されています。

¥2,058

一日のコスパ¥2,058÷125=16円強

確かに紅参じゃないかもしれないし、6年ものでもないと思う。産地もブランドの場所じゃないかもしれない。しかも多分アルコール抽出法だと思う。
でも成分表示はしてある。
ブランド品には少し及ばないのかもしれないが、ドン・キホーテでもそれなりのものがうんと安く買える、みたいな感じかな。

国産のサプリはこれら外国産サプリに比べると、一日あたりコスパが10倍以上する場合も多いから、慎重に検討をしてみたいものだ。
もちろん最高級のものは海外サプリよりもはるかに効果的なのかもしれない。
でも国産の某日本一の売上を誇る高麗人参サプリを一年間試した私としては、海外サプリで十分だという結論に達してしまった。

またサポニンを摂取するということであれば、更に格安のサプリも購入することができる。
是非オススメしておきたい。

なおiHerbはここで販売されていないED 治療薬やディープな精力剤などは別として日本で購入できる最も安いショップである。

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