アメリカではスマドラとして常に人気上位にあるフペルジンAについて今回は調べてみることにする。

フベルジンって何?

他のスマドラと違ってコリンを増やしたりするのではなく、コリンエステル類を加水分解する酵素であるコリンエステラーゼの働きを抑えることにより、神経末端のアセチルコリンの濃度を上昇させることで副交感神経を興奮させるものである。

ヒューペルジアまたはフペルジン(学名:Huperzia serrata)は、ヒカゲノカズラ科のシダ植物の仲間で、元々中国原産の植物といわれているが。
それは中国で「千層塔(Chien Tseng Ta)」と呼ばれて発熱と炎症の治療に用いられていた事に由来する。
実際には日本でもトウゲシバと呼ばれて北海道から琉球列島まで広く分布しているし、東名なジャイ、ハワイにも分布している。

引用元
By Keisotyo, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1738022

現在このトウゲシバに含まれるフペルシンAがスマドラとして注目されている。

マリちゃん静止画1

そんなのがあるんだ、効果があるのかな?

フペルシンAの働きとは

フペルシンAの薬理作用とは一体どんなものなのか?

それはアセチルコリンエステラーゼ阻害およびNMDA受容体拮抗作用であるという。

フペルジンAとアセチルコリンエステラーゼの複合体構造はX線結晶構造解析により明らかにされている (PDB code: 1VOT。これはドネペジルやガランタミンなどのアルハイマー病治療薬と同じ作用機構である。NMDA受容体アンタゴニストとしては、グルタミン酸による損傷から脳を保護し、また神経成長因子のレベルを増加させる。

フペルジンAはまた、アメリカの医科学分野でも注目されており、神経変性を特徴とする疾患、特にアルツハイマー病に対する有望な治療薬として研究が進められている。

現在、アメリカ国立老化研究所はアルツハイマー病治療薬として、フペルジンAの安全性および有効性を評価する第II相試験として、認知機能に対する効果を調べるためランダム化比較試験を行っている。

可能性のある副作用は、呼吸障害、喉あるいは胸の圧迫感、胸痛、蕁麻疹、発疹、肌のかゆみあるいはむくみ、胃のむかつき、下痢、吐き気、行動過剰、不眠症などである。フペルジンAは良好な耐容性を示す(ウィキ)。

アンタゴニスト (antagonist)とは生体内の受容体分子に働いて神経伝達物質やホルモンなどの働きを阻害する薬のこと。(ウィキ)

つまり2つの阻害効果を持つことにより脳を守っているというのだ。

 

アセチルコリンエステラーゼ阻害効果

脳内を駆け巡っている神経情報は、細胞のシナプスから放出される様々な「神経伝達物質」 によって伝えられる。

この脳内の神経伝達物質の1つである 「アセチルコリン」 は、行動、学習、記憶に関係があると言われている。
しかし加齢に伴なってアセチルコリンの量が減少する。
これらの原因によって脳の機能が低下し、「アルツハイマー型痴呆」には脳内のアセチルコリンレベルの低下が認められ、それによって認知、行動障害が起きることがわかっている。
そのため、脳内アセチルコリンレベルの低下を防ぐことが有効であると確認されており、アセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害するドネペジル(商品名アリセプト)などの 「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」がアルツハイマー治療薬として使用されている。

フペルジンAにはアセチルコリンエステラーゼ阻害効果があり、かつ副作用が少ないということもあって、アルツハイマー型痴呆性に対する効果が期待されている。
もちろんこの効果はスマドラとしても有効であって。

examine.comによると。

コリン作動性神経伝達
Huperzine-Aの最も有名な作用は、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤の作用である。具体的には、哺乳動物の脳において非常に一般的なアセチルコリンエステラーゼのG4アイソフォームを阻害することができる。他のアセチルコリンエステラーゼ阻害剤、例えばタクリンまたはリバスチグミン(Rivastigmine)と同等以上の有効性を有する。これは、阻害剤としてアセチルコリンエステラーゼに対する高い親和性、および長いアクティブ半減期を可能に遅い解離定数を有します。

安全性

コリン作動性副作用がより少ないことが報告されているため、コリン作動薬としての使用が好ましい可能性があります[14]。おそらく脳G4アセチルコリンに対する高い親和性により全身性ブチリルコリン阻害の可能性が低くなり、副作用と考えられる影響 はない。

とあって現在使われている医薬品よりも効果があるとしていて。
且つ安全性も高いと評価をしている。

NMDA受容体拮抗作用

ウィキには

グルタミン酸は、神経系では、興奮性神経伝達物質の一つであり、記憶・学習などの脳高次機能に重要な役割を果たしている。他方、グルタミン酸は、神経系では、内因性興奮毒としての性質を持ち、細胞死、パーキンソン病、抑うつなどの神経症に関わっている。大脳皮質でグルタミン酸は脳虚血などの病的状態においては神経毒として作用し、神経細胞の壊死を起こすことが知られている。ニューロン周囲のグルタミン酸濃度が危険な濃度にまで達すると、ニューロンはアポトーシスと呼ばれるプロセスによって自己を殺す。このプロセス全体は、グルタミン酸塩が通常は低い濃度においては興奮性の神経伝達物質として作用することから興奮毒性と呼ばれている。さらにこの作用はNMDA型グルタミン酸受容体が活性化されてグルタミン酸とともにCaイオンの過剰流入を引き起こすことによって生じると推定されている。NMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)型グルタミン酸受容体は通常不活性な性質を持つ。これは、細胞外からのマグネシウムイオンがこの受容体の活動を阻害(マグネシウム・ブロック)しているためである。マグネシウム欠乏下ではNMDA型グルタミン酸受容体の抑えが効かなくなり、グルタミン酸の神経毒性によりうつ病が引き起こされているのではないかという仮説がある。最近、トリプトファン代謝産物であるキヌレン酸が脊髄においてNMDA型グルタミン酸受容体に作用しグルタミン酸に拮抗することが報告されており、脳内でグルタミン酸の興奮毒性の抑制に重要な機能的役割を担っていることが想定される。なお、グルタミン酸は、血液脳関門を透過しないので、循環系から脳に供給されることはないが、グルタミンは通過する。(ウィキ)

とあってexamine.com/には

アセチルコリンエステラーゼ阻害に加えて、ベータアミロイド色素沈着およびH 2 O 2誘発毒性としても見られるグルタミン酸に対する神経保護作用がある。

Huperzine-Aはまた、精神作用副作用なしにNDMA受容体イオンチャンネルを遮断することができる。

ヒューペルジン-Aは、ERK経路を活性化する二次制御の125%(10-100μMよりも強力である)48時間1μMの濃度で海馬神経幹細胞(NSC)の増殖を促進することが可能である。
及びこの神経発生は、0.2mg / kgのhuperzine-Aを4週間注射することによりインビボで確認された(新生児および成人マウスの両方に影響を及ぼすBrdU染色細胞の約25%の増加)。

生物学的に適切な用量で神経発生を促進するように見える

とあった。

神経を保護するだけではなく、新たに神経を作り出すことまでするらしい。

コクランによる客観的な評価

 

軽度認知障害(MCI)とは、他の人に気付かれる程記憶、言語や他の精神機能に問題があり、検査で異常が認められますが、日常生活に支障があるほど重症ではない状態です。研究の結果、MCIの人で特に主として記憶に問題がある場合、その後数年間でアルツハイマー病を発症するリスクが高いと示されています。現在利用可能なADに対する薬物療法は、酵素のアセチルコリンエステラーゼを阻害し、脳でのアセチルコリンを増やして作用すると考えられています。しかし、これらの薬がMCIに有効かどうかは示されておらず、多くの副作用がみられます。フペルジンAは漢方薬の1つで、中国の薬草トウゲシバ(Huperzia serrata)から分離したアルカロイドです。これは、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬の1つで他の特性(たとえばグルタミン酸誘発性障害からの脳保護、神経成長因子レベルの上昇など)も持っているという所見が得られており、そのためMCIで何らかの有益な効果があると考えられます。フペルジンAは中国でMCIの治療に使われていますが、プラセボと比較したフペルジンAのランダム化比較試験(RCT)は見つからなかったため、その有効性および安全性をこのレビューで解析できませんでした。MCIの人でのフペルジンAを検討するランダム化プラセボ対照比較試験が必要です。

著者の結論: 

現在入手可能なエビデンスでは不十分であり、MCI治療でのフペルジンAの可能性を評価できなかった。ランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験が必要である。

として軽度認知障害に対する効果については評価できるだけのエビデンスが不十分であるとしている。

タミイ静止画1

なかなか良さそうだね

まとめ

フペルシンAはスマドラとかアルツハイマー痴呆症の薬として期待はされているんだが。
まだ医薬品として十分なエビデンスがないということらしい。

しかし、効果がある可能性が非常に高いし、ただコリン濃度を高めるだけではなくて神経を保護し、更には新たに作り出す働きも期待されている。

と言うことで。
私としては摂取する気満々である。examine.comには。

huperzine-Aの補充は毎日50~200mcgの範囲にある傾向があり、これは1日を通して複数の投与量に分割することができるが、1回の投与で服用する傾向がある。ヒューペルジン-Aの補給は、食物を一緒に摂取する必要はなく、絶食状態で摂取することができる

huperzine-Aのサイクリングはかなりの時間(半減期10-14時間)体内に残る可能性があるため、ヒューペルジンAのサイクルは2-4週間続きますが、最適なサイクル長さはまだ分かっていません。

とあって。
一回飲めばかなりの時間効果が持続するようである。

スマドラはもしいHerbで売っているんだったらそこが一番安い。

フペルジンAは、中国のヒカゲノカズラ類トウゲシバから抽出した天然化合物。 世界中の研究で、フペルジンAは、脳内でメッセンジャー分子として作用する神経伝達物質のアセチルコリンを保護して習得と記憶をサポートすることが世界中の研究で証明されてきた。フペルジンAは、正常な加齢による軽い記憶の損失を減少させるような長期的な必要性と同様に、テストの準備のような短期的な”脳を高める”必要性の両方で使用することができる。

ご使用の目安
1日1-2回、1錠。

フペルジンA(Huperzia serrata葉標準化抽出物) 200 mcg

¥3,362

なお
Amazonよりも1,000円以上安かった。
またオオサカ堂では既に取扱を停止していた。

なのでiHerb 一択である。